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僕の世界  作者: 0u0
第二章
51/64

幕間 今度のも、そうだ

縄は、足りた。

撚《よ》りは詰めた。緩いのは、途中で伸びる。


屋根も、垣根も、回ってきただけだ。誰かが持て余したもんが、こっちへ来る。来たら、やる。

今度のも、そうだ。


藁《わら》は、まだ束で残っとる。継ぎ足す分は、要らん。

熾《お》きだけになっとる。足さん。


井戸端では、朝になればまた同じ話が出る。街から人が来るのを待ってたら間に合やしない、という、あの話だ。

話は、いつも同じところで終わる。

もう、聞かん。


鍋の音が止んで、板を打つ音も止んだ。子の名を呼ぶ声も、二度目で返事があってから、聞こえん。

戸の閉まる音が、ひとつあった。それきりだ。


手が覚えとる。暗くても変わらん。

木の当たるところは、硬くなっとる。もう痛まん。

手を……止めた。


――ある村の、若い男

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