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幕間 今度のも、そうだ
縄は、足りた。
撚りは詰めた。緩いのは、途中で伸びる。
屋根も、垣根も、回ってきただけだ。誰かが持て余したもんが、こっちへ来る。来たら、やる。
今度のも、そうだ。
藁は、まだ束で残っとる。継ぎ足す分は、要らん。
熾きだけになっとる。足さん。
井戸端では、朝になればまた同じ話が出る。街から人が来るのを待ってたら間に合やしない、という、あの話だ。
話は、いつも同じところで終わる。
もう、聞かん。
鍋の音が止んで、板を打つ音も止んだ。子の名を呼ぶ声も、二度目で返事があってから、聞こえん。
戸の閉まる音が、ひとつあった。それきりだ。
手が覚えとる。暗くても変わらん。
木の当たるところは、硬くなっとる。もう痛まん。
手を……止めた。
――ある村の、若い男




