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僕の世界  作者: 0u0
第一章
12/27

幕間 初めて殺した日

初めて殺した日のことは、誰もしゃべりたがらねえ


武勇伝じゃねえからな

あれは


俺のはゴブリンだった

まだガキで、荷運びについてった先で

はぐれの一匹が、荷馬車の陰から出てきやがった


無我夢中よ

やりを突いて、抜いて、また突いて

気づいたら、動かなくなってた


みんな、褒めてくれたよ

よくやった、命拾いしたな、ってな

その晩は飯もうまかった


なのに

寝ようとすると、手が覚えてやがる

肉に刺さった時の、あの

ぬるっとした手応えをな


三日は飯が喉を通らなかった

四日目に、腹が減って、泣きながら食った

そんなもんだ


だからな

若えのが初仕事から戻ってきて

やけに静かに飯を食ってたら

何も聞くな


背中を、ひとつたたいてやれ

それで、十分だ



――ある酒場で、古い傭兵ようへいくずれが

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