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4 初陣、さらなる出会い

ここから話が動き始めます。(?)

「よーし、装備品も整ったし、戦ってみようっか!」

「それ、どこの方言?」

 などと、ゆるい突っ込みを入れつつ、頷いたのは俺(カズキ)だ。

 そして横にいるシュータ。突っ込みを返しきれず、迷った挙句、

「よし、行こうか」

「だな」

 その一言で終了。


 5分後には街の外に出るための門にいて、その5分後には街周辺の森を抜けて草原に出た。

「1体も敵に出会わなかったが、この辺がいいかな」

 そうシュータが言って取りだしたのが弓と矢。

「つまり、平地の方が狙いやすいからここに来たってこと?」

 シュータは当然と言わんばかりに頷いた。

「じゃあ、俺は?」

「前衛よろしく!!」

――シュータが援護なら、成り行き的に俺は前になる。

 今日、自分に言い聞かせることが一つ増えた。

 すると、モンスターが湧いてきた。名前は『スターティング・トレイラー』。

 意味不明ではあるが、イノシシにも犬にも見える敵だ。

「よし、突っ込め」

「何が『よし』なのか分からん」

 そう言いつつ、ピックを持って狙いを定めた。そして、投剣。

 スキルによって見事に当たったが、実際、正規のスキルでは無いため、遅いし弱かった。

「ブルルッァ!!」

 なんとか挑発としては成功し、こちらに走って来出した。

「はっ!!」

 そう唸ってシュータは射撃。――見事、頭に命中させた。

「ナイス!!」

 シュータに向かってそう言うと、俺も剣を出して攻撃しようとした、その時。

――音速にも負けない走りが、俺の真横を通った。そして、それはプレイヤーだと悟った。

 Player Kill。――それは、ゲーム内での犯罪。今なら、現実など関係無いが。

 いつかは出会うだろうと思っていたが、今はまだ早すぎる。

 攻撃される理由の無いプレイヤーからの攻撃はPKだ、と一度訊いた事がある。

 理由は思いつかない。というより、無い。つまり、PK。

 その考えに達した頃には、目の前に相手の剣先が見えていた。

――とてつもなく、速い!!

 もう俺らは敵ではない――否、論外のように相手は神速とも言える速さで、剣を振ってくる。

 今のところは守りきっているが、これがあと10秒続くと危ない。


 5秒耐えたところで、あちこちに斬られた痕がある。ヒットポイントはすでに1割を切っていた。

――俺、初日で死ぬのか!?

 そう考えながらも、相手は攻撃スピードを緩めない。そして、最期の、目でも追えない一撃が俺を斬っ・・・てない。

 死との瀬戸際、冷静に推理を始めた。

 相手の剣先は俺の首元の前で停止、しかしこの人だと瞬間で過ぎていくわずか数センチのところに剣先はある。つまり、生きさせてくれている。

「はぁ、楽しかった!」

 その女の子は――勿論今ようやく気付いたが――そう俺に向かって言い放ってきた。

「ごめんね。チートっていう物を使ったの。それでも5秒堪え切る人はいないって思ってたけど」

 全く、話が読めない。

「代わりと言ったらおかしいけど、パーティ組んでくれない?」

 全く、訳も分からない。

 斬りつけてきた人がパーティを組もうって?謎は深まるばかりだ。

 俺はまず、シュータにその事を伝えた。反応は苦笑。

『いいけど、その人がもうチートを使わないなら、ね?」

 語尾がおかしい気がするが、突っ込まない。それはともかく、その人は約束すると言い、仲間が一人増えたわけである。

外伝5、『明かされた真実』6月末。

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