3 人生初の出会い
6年前。
マジか・・・。出られないって、どんなだろう・・・。
自分がそうなる可能性も気付かず、そうのんきなことを言っていた。
それを知ってからも、俺、カズキはここで遊んでいた。
理由、それは『何かを全力でしてみたいから』だ。それで命を懸けるのは、少し――否、相当おかしい奴だ。
しかし、おかしいとなった今、カズキは別の事を考えていた。例えば―――
いつ安全なゲームになるだろうとか、最初に使う武器は何にしようとか、更には危険だと判ったプレイヤーが次々とやめるのでは、なども考えた。
実際、俺の頭の方がおかしいのでは、と考えたその時。
「武器、選んでるの?・・・良かったら手伝うけど」
男の――身長は俺と変わらないくらいの人が、俺に声を掛けてきた。
俺はどう答えたらいいか分からないまま返事していたので、
「えーっと、・・・お、お願いします」
正直伝わったか分からない。
「んー、その所持金と筋力値だったら、この辺が限界かな・・・」
どうやら伝わったらしく、無意識でも返事には答えられるのかとちょっと気になったが、そんなの相手にとって失礼な気がする。個人的な考えだが。
「あ、ありがとうございます。助かりました」
そう言うと、その男は近づいてきて、
「さーて、代償いただこうか」
と、言ってきたのである。
「はい?」
俺は悪い感じに訊いてしまった。
「いやいや。お金とかそんなんじゃなくてね・・・」
「じゃあ私は、じゃなくて俺が何をすればいいんですか?」
相手は、わざとの様に間を空けて、
「・・・パーティー組んでくれない?」
正直、なんと言われたのか理解できなかった。
「だから、パーティーを組まないかって話だよ」
最初に言われて2分後、ようやく状況が読めてきた。
この人は、アドバイスさせた代償に、パーティーを組むことで良いということにしようとしたのだ。
――この人、現実では犯罪者か?
まあ、オッケーは出した。即パーティーを組まれた。
「カ・・・ズ・・・キ?でいいか?」
「うん、良いけど、そっちは?」
すぐあとで、シュータだと言われた。
「よろしく、カズキ!!」
「こちらこそ、よろしく」
こうして、俺とシュータがタッグを組んでこのゲームを攻略することになった。




