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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
草原の国へ帰ろう!ドワーフの国旅行編
34/363

8月9日 最終目標が決まる

 おそらく平成26年8月9日

 剣暦××年7月9日



 今から王都に乗り込もうにも、戦力が足りな過ぎる。

 やはり、援軍を呼ぶしかないか。



 ※※


「それでは、ホビット忍者のみなさん。この手紙をここに書いている6人に渡してください」


 高町家 家宰  デミトリ

 ドワーフの戦士 レミィ・アンダーテイカー

 エルフの巫女  シャラク・ウラ

 オークの文豪  キログラム

 竜宮の両虎   シズカとトモエ

 草原の料理人  アレグロ・スタッカート

 

 それだけでいいのか? とジンさんは訊くが、これでも戦力を集めすぎなくらいだ。

 僕の目的がイリス王女の無血解放である以上、少数精鋭で、行く。


 

 手紙を受け取り、何かの言葉を待ってる風な小人達に、そえっぽいセリフを言ってあげなければ。


「それでは、散れっ!」

 日本語なんて知らないだろうけれど、雰囲気を察して、影に姿を消した。



「あのー、わたすはどうすたら?」

 訛りのひどい日本語で、質問してきたのは、姫様からの手紙を届けてくれた魔女。

 彼女には一番大事なメッセンジャーをしてもらう。


「あなたには、もう一度草原の国の王都 というか、国王に会ってこう言ってほしいのです。『大鬼オークの国との条約は、イリス王女の命を受けたカンテラが、果たしてきました』」


 五回くらい説明して、やっと暗唱した魔女を送り出した後、ジンさんが訊く。


「お前が言ったのって、今年の2月に王女殿下と話をしていた。あの条約だよな。途中までお前が段取りをつけていたが、結局別の派閥の貴族に手柄を取られた」


「そう、それ。あれがこじれるように、って僕がホビットの国に飛ばされたやつ」


「……いつ、条約なんて締結したんだ? 噂では、やっぱり特使となったフレイムロード候は話をこじれさせて、未だに締結の目途は立っていないと聞くが……」


「もちろん、何の目途も立っていないし、そもそも僕はこの4か月オークの国にも行っていないよ」


「……嫌な予感がするが、どうする気だ?」


「もちろん、今週中にオークの国に行って、条約を結んで、王様に報告する。そして、行方不明になっていたのは、その条約の根回しで動いていたことにする」


「いや……、いや、お前は何を言っているんだ? いや、お前は何を言っているんだ?」


「なんで2回言ったの?」


「そもそも、ここから大鬼の国まで、どうやって……」


 有難いことに、向こうに見える丘を越えれば剣の国チートブレードである。


 そして、そこには僕のペットの世話をお願いしている人が住んでいる。

 

 そう、あれなら、1日で大鬼の国に着く。

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