scene8
遅くなりましたが、続きができました( ̄∀ ̄)
―…『カズ…お願い』
服装から見て…小学校低学年ぐらい…。
こいつらは俺と直樹なのか!?
「カズ! …どうしたの!?」
「お前、小さい頃……俺にキスを迫らなかったか?」
「!!」
とたんに直樹の顔が赤くなったり、青くなったりする。
「どうなんだ!」
「……あぁ、言ったよ」
「マジかよ…」
だとすれば、これは確かに俺の昔の記憶になる。
でも、そんな覚えはない…。
「やっぱり…、覚えてないんだろ? 一哉」
「それに、何で忘れてるのかも分からねぇしな…」
こういう時、ドラマとかだと…大抵は『事故で記憶喪失に』ってのがセオリーなんだろうけど…。
「今までに事故に遭った事すら一回もない…」
ここ数年、病院なんかには行ってないし…。
そもそも、もとから丈夫な方だから、滅多に体調を崩す事なんてない。
「その…、一哉…?」
「何だ?」
「一哉が孤児院から出ていった前の日の事って、覚えてる?」
「前日…?」
前日に何かあったのか?
「実は……」
―――――……
〔前日〕
カズと離ればなれになるなんて絶対イヤだ!
誰にも僕のジャマはさせないからね!!
「えっと…、あのクスリは……あの棚だったっけ?」
『あの日、俺は一哉を引き留めたい一心である薬を探したんだ』
「あっ、このビンかも。 …睡眠薬と、痺れ薬」
『とにかく動けなければ連れていかれない…って考えてさ』
「ぽいそん…あんど…べのむ? こんな名前だったかな……?」
『そこには《poison&venom》…まぁ、《毒》って書いてあったワケで』
「これ…全部飲ませればいいのかな?」
『今だから分かるけど、そんなに飲ませたら命に関わる量だ』
「カズの食事のお皿は…」
『それをお前の料理に一滴残らず入れた』
―――――……
「そんな事、俺は覚えてないぞ…!?」
「そりゃそうだ。 カズはその後倒れて、そのまま里親のところに連れていかれたからな。 後で分かったんだが、その時の臨死体験で記憶が飛んだらしい」
毒物、ダメ、ゼッタイ




