第四話 伝説?の始まり
八話分の下記貯めがありますからね。うれぴー
第四話
今日の夕食は俺の好みの料理だったな⋯⋯原作のアレンの好きな料理だったらしいが⋯⋯また食べたいな。
夕食後、部屋に戻りソファーに座りながら〈終憑〉の調節をする⋯⋯自分の反応できる物の存在を終わらせる。
自動迎撃してくれる魔法ではない⋯⋯
(常に展開し続けているが、魔力が尽きるような感じはしないな⋯⋯⋯流石は【終焉】を宿す体だな。)
コン コン コン
「入れ」
ドアをノックし、入ってくるのはジークだが手に持っているものが気になる。
「アレン様、アスター領内で暴れている賞金首達のリストでございます⋯⋯上から順に危険だとされています。」
渡された紙にパッと目を通していく、少し多いな俺の領地にはこんなにクズが多いのか⋯⋯⋯
「その手に持っている、仮面と服は何だ?」
ジークが手に持っている仮面は鼻から上を覆うような黒い鳥の仮面⋯⋯カラスか?
「アレン様、私は正直に申し上げます⋯⋯アレン様の力は【終焉】ですよね?」
ジークが言いづらそうに言う⋯⋯嘘をついてもかえって面倒そうだな。
「そうだと言ったら?【聖勇騎士教団】に突き出すか?」
(返答次第では⋯⋯殺さなくてはいけない。)
ジークは微笑みながら言う。
「私は⋯⋯アレン様が【終焉の魔王】と同じ道をたどるとは思えません。弟子を疑う師なんていません。」
ハッキリと言い切られてしまった⋯⋯⋯これでは警戒していた俺が馬鹿じゃないか。
「外で魔法を使う際はできる限りこちらを着用してください。」
そう言って渡された服は家紋も何も入っていなく、一目で得られる情報は、黒より更に黒い漆黒の生地の上に銀糸で細かい刺繍がされている軍服。
「用意がいいな?」
俺の固有魔法に気づくとしたら、今日の模擬戦の後⋯⋯時間は4時間ぐらいしか経っていないはずだ。
「公爵家の力です、アレン様。着てみてください。」
ジークに服を脱がされ勝手に着させられる⋯⋯無理やり過ぎないか?
鏡の前に立つと⋯⋯元の容姿、キャラデザがいいからだな。
とても似合う⋯⋯着心地も悪くないな。
「今から賞金首を狩ってくる⋯⋯生死は不問だろ?」
ジークに聞く⋯⋯この家の決定権の一部はジークが持っているからな。
「捕まえてほしいのが本音ですが、お好きなようにしてください。」
早速外に出ようと、ドアノブに手を掛けるが⋯⋯
「メイド達に見られるのは困りますので⋯⋯」
そう言って、窓を開け俺を促す⋯⋯⋯
「こういうの⋯⋯悪くないな。」
窓のふちに足を掛け、すれ違いざまに言う。
「男の⋯⋯夢といったものです。」
三階からおりたが問題なし、〈終憑〉は落下の衝撃すら無くす。
(元のアレンはこんなにも、環境と才能に恵まれていて、あんな未来を辿るなんてな⋯⋯流石は【悪役】落ちるようにできていたのか。)
新しい服のポケットから、紙を取り出し走る。
領内で1番治安が悪いのはこの通りだな、沈みかける太陽を背に家の上を走り抜けていると⋯⋯⋯
「きゃぁああああああああ!?」
向こうから、甲高い女性の叫び声⋯⋯面倒だが【悪役】にはなりたくないからな。
そこで行われていたのは⋯⋯⋯
「や、やめてください!私にはむ、娘がいるんです!!」
必死な抵抗虚しくも、衣服を破かれる女性⋯⋯
「うぅーーん、そそる体してるぜぇ」
舌なめずりをする男どもの数は⋯⋯8か。
「どうしてぇ!どうしてこんな酷い事がぁ!」
女性が悲痛な声を挙げるが、野蛮な盛の付いた猿に聞いても無駄だと思うが⋯⋯
「弱いやつが目の前にいるのに、何もしねぇなんて馬鹿じゃねーか?」
男の一人が言い続けて別の男が言う。
「特にアンタみたいな子持ちを泣くまで、弄ぶのが大好きなんだ」
男たちの下卑た声が木霊するが。
「同感だよ⋯⋯俺も俺より弱いクズを弄ぶのが好きなんだ。」
そう言いながら、家の上から降りる勢いをそのままに一人の男を踵落としをする。
(軍服に足技は映えるな)
女性を抑えていた男の頭が潰れミンチになる。
(まずは一人⋯⋯⋯)
「誰だ!おまぇッ?」
すぐ近くで女性を一緒に押さえていたやつの首を、腰の剣を振り抜き落とす。
(二人目⋯⋯)
「あ、あなたは?誰なんですか?」
動けるようになった女性が体を隠しながら、俺に問う。
(俺の死亡フラグの中には、領民が暴動を起こした時に刺殺されるのもあったはず⋯今更警戒することではないが⋯⋯)
「ただの悪を滅ぼす悪【終】だ。」
「カッコつけてんじゃねーぞ!ガキ!」
後ろから斧を振り上げ俺を叩き切ろうとするが⋯⋯
斧は俺の服に触れる前に動きが止まり崩れていく⋯⋯ジークさんの攻撃に反応して防御できるのに、これを防げないわけがない。
「なんだ!?俺の斧が近づいてくるなぁぁ!化物が」
さっきまで、楽しそうだったのに⋯⋯⋯今ではなんて無様な顔をしているんだ。
「お前ら!!たすけッ」
鮮血が舞う暇もなく首を落としていく⋯⋯これだと服が汚れなくて良いな。
(後は、五人か)
「テメェ等!!ビビってんじゃねー相手はたかだか一人だ!!一気に片付けるぞ!」
一際大きい男が残りの4人に喝を入れ、俺に向かわせる。
二人同時に切りかかってくるが、無意味。
俺に触れる前に全てが、朽ちていく⋯⋯⋯それを見るたび奴らの表情が恐怖に歪む。
「やめっ!!」「まだ死に!?」
武器が、なくなった瞬間尻餅をつき後ずさろうとする男二人の首を跳ね、起き上がったままの邪魔な体を蹴飛ばす。
「俺はもう逃げるぞ!バンダナ!」「お!俺もだ!マスク!」
残った二人が、武器を捨てて俺と反対側に走って逃げようとする。
(追うのも面倒だ⋯⋯使ってみるか〈終移〉)
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(早く走って逃げねぇーと!!!あいつは普通じゃない!)
後ろのバンダナに声を掛けるが、暗くて後ろにいるやつが見えねぇ。
「お前!!もっと早く走れ追いつかっ!」
ボトッ⋯⋯
「なんか、いったかぁ!?!?」
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「なんでお前がここに!その手に持ってるのは何だ?」
暗くてよく見えないが⋯⋯あの軍服野郎がなにか手に持っているのはわかる。
「手土産だ。」
そう言ってやつが投げたものは、転がってきて俺と目が合う⋯⋯チゲぇ合っちまった。
(コイツは悪魔だ⋯⋯なんてものに喧嘩を売ったんだおれたちは。)
「俺も弄ぶのが好きでなぁ、お前は特別だ。」
ゆっくりと歩き出し、俺の目の前まで来たが足が動かねぇ⋯⋯ずっと震えちまってる。股間に生暖かい感覚がする。
「〈終命〉」
俺がそう言うと、目の前の男が苦しみながら息絶えた⋯⋯
(〈終移〉)
さっきのボス?的な男の前までテレポートしてきた⋯⋯
「ちゃんと待っててくれて助かるよ。」
目の前の大男が俺の手を見て言う。
「命だけは⋯⋯お助けを」
苦しみもがいた表情の男を見て言う。
「なにか情報を吐け、モノ次第では考える。」
男の額に汗が滲む⋯⋯⋯
「ここから東に行ったところにアジトがあります。そこに【聖勇騎士教団】の荷馬車を襲って手に入れた女がいます。」
【聖勇騎士教団】が女?原作でもあそこは人体実験や新生物を生み出そうとしていたな⋯⋯確かめる価値はある。
「いい情報だ、感謝しよう。」
男に笑みが浮かぶ。
「なら、たすけっ!?」
最後の男の首が跳ねられる。
「お前らが襲った人間たちも、最後には死んでいたらしいな。ジークからの資料に記されている。」
(お似合いの最後だな)
「助けてくれて⋯⋯ありがとうございます。この恩をどう返せば。」
頬を赤く染めている女性が俺のことを見つめる。
「お前に返せるものなんか無いだろ?ならば語り継げ【終】の名前をな。」
(女性をこんな姿で返すのは、良くないな⋯⋯)
彼女に軍服のマントの部分を外し被せる⋯⋯何かの縁だ。
「アンタ名前は?」
「レディス・エディアです。」
彼女の名前を聞いたし、もう用はないな。
レディスを残し、さっきの奴らのアジトに向かう途中に後悔するが⋯⋯気にするのをやめた。
(ジークが用意してくれた軍服のマントもう無くしたな。)
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( ¯∇¯ ; ):アレン様⋯もう装飾の一部を無くすとは⋯ですが女性を助けるとは!このジーク感動しました。
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