バグ技
ご覧いただきありがとうございます。第22話です!
レオンの固有能力と、アレンの呆れ顔(?)をお楽しみください。
―レオン視点―
再度ユリウスの体に電流が走る……雷の力を貯めているのかな?
「ユリウスさん!!僕はどう追いつけば!」
このままではユリウスさんに置いてかれてしまう。
ユリウスさんは振り向かずに冷たく言う。
「君が相手にした男……アレン・ヴァルハイトは自分の力を自分で身につけたはずだ。」
「どうしてそんな事がわかるんですか?」
ユリウスさんはアレンと会ったことがないと先日言っていた。
「彼の剣の師匠はおそらく……ジークだろう、前任の騎士団長だ。彼は魔法を使わない、故に彼は教えていないだろう。」
ユリウスさんの体からバチバチと音が鳴り始める。
「君も自分で自分の力を使えるようにならなくては……成長しない。」
バチンッ!!
言い切ると同時にユリウスさんが目の前から消える……いや、もう既にあんなところにいる!?
(僕の力……アレン様はバルバロス様の攻撃をモノとしていなかったように、俺にもなにか出来るかも。)
そういえば…村に居たときから僕は不思議な力を使えた。
モンスターのどんな攻撃でも防ぎきりその力を利用して斬れた。
それを初めて経験した時…頭の中に浮かんだ言葉。
――【絶対反射】――
少女に話しかけているリディアさんに頼み事をする。
「お嬢ちゃん、だいじょ…」
「リディアさん!!貴方の最高威力の風で攻撃できませんか!!」
リディアさんが少女を撫でる手を止め、立ち上がり言う。
「死にたいんですか?」
「本気です。」
(うーん、流石に殺しちゃったら私の立場が……でも何か変わろうとしている気がするわ。)
「私は責任を取りませんからね……」
そう言い剣を抜き俺を真っ直ぐ見つめる、俺も剣を抜く。
「お願いします!!」
リディアさんの剣全体に小さな竜巻のようなものが生まれ上段から振り下ろされる瞬間。
「南無三!!!!」
「殺さないで……下さい!!!」
――【絶対反射】――
反射すると同時にジャンプすると……本当に出来ちゃった。
「えぇぇぇ……」
リディアさんの「ウソン」とでも言いたげな顔が遠ざかり背中に強烈な風を感じる。
俺も反動で飛べるとは思っていなかった。
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―アレン視点―
正義感が有り過ぎるし甘すぎて……見てて腹が立つから嫌いなんだよな。
風呂を上がった後、クリスタと街へ繰り出し騎士団の視察ついでに【レオン】が何処まで育ったか一目見ようと思っていると……
「アレン様、珍しい鳥が居ますよ。」
クリスタが空を見上げながら言われ釣られてみると。
「おぉ、本当だな。見たこと無い鳥……」
思わず口を開け絶句してしまう。
(アレン様がお口を開けている……可愛すぎます!!鳥さんに感謝しましょう。)
「なんで……そのバグ知ってんだよ。」
ゲームには欠陥というものがある、有名なゲーム【〇〇〇の伝説】等で爆弾で飛ぶなどのバグが有る様にこのゲームにも欠陥があった。
主人公がカウンター技の反動でぶっ飛べるというバグ……RTA勢が重宝していたため、消されなかったバグ。
周りに人が居ないのを確認しクリスタを抱き寄せる。
「あ、アレン様、やっと私を……」
―終移―
アレンが飛んでいった方向にある家の屋根に飛ぶと石畳に焦げ跡を残しながら目にも止まらぬ早さで駆け抜けていく光……ユリウスか!
仮面を取り出す…クリスタにも目元以外を隠せる仮面を手渡し言う。
「様子を見る……場合によってはユリウスを処分する。」
レオンに強くなられると、困るんだ……最後の最後に敵対するからな。
ご覧いただきありがとうございました!
抱き寄せられて勘違いするクリスタと、レオンの奇行(バグ技)に思わず口をぽかんと開けてしまうアレン。
コミカルなシーンから一転、一触即発の緊張感漂う展開になってまいりました!
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パターン3:短め・テンポ重視型
お読みいただきありがとうございました!
覚醒したレオンの【絶対反射】、そして動き出す【終】(アレン)。
はたして暴走するユリウスの前に現れるのは誰なのか――!?
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