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【学園連載中】悪役貴族に転生したけど、死亡フラグだらけの人生を終焉の力で全力回避します  作者: 不安定な瞳
第一章

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【終】討伐作戦始動

遅れて申し訳ありません!!!楽しんで読んでくだされば幸いです。

「美味しいっす!!」


 笑顔でパフェを口に運ぶフィーネ。


「口にクリームが付いているぞ。」


 身を乗り出してその場で停止する……何してんだ?


 不満そうな顔をしたフィーネが文句を口にする。


「取ってくださいっすよ〜、腕が痺れちゃうっす。」


「自分で取ればいいだろう、ほら。」


 ポケットからハンカチを取り出し、手渡すと渋々といった様子で俺のハンカチを受け取る。


「すぅーー!!!」


 ハンカチを鼻に当て深く呼吸をし……


「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


 息を吐くと蕩けきった顔になっている。いや、クリーム拭けよ……


「使っている洗剤は同じだぞ?あと早く拭いて返せ。」


 フィーネがまだ緩みきった顔から真顔になり言う。


「洗剤の匂いを嗅いでいるんじゃないんす!アレン様の匂いを嗅いでるんす!」


「拭く気がないなら返せ。」


 フィーネがハンカチでクリームを拭いた後に名残惜しそうに返してくる。


「そういえば―なんで、あーしにアレン様の血を飲ませたんすか?」


 パフェを頬張りながら、ふと思い出したかの様に聞いてくる。


「施設の資料を見たのだが……お前たちの肉体の変異、異常な魔力量、身体能力には【オメガ・ラグナ】の血が混じっている。」


 フィーネが頭を悩ませ……少し待っていると頭に電球が浮かび上がる。


「つまり!!あーしとクリスタさんは、姉妹ってこと!?」


「違う……はずだ。いや、医学には詳しくないからなんとも言えないが。」


(血の繋がりは……あるのか?)


「まぁ、その血が暴れていたが俺の血液……【終焉】を持っているものの血液が入ったから落ち着いた。中和されたんだろう。」


 フィーネがスプーンを口に運んでいるが……表情は硬いままだ。


「俺の血液が、お前ら実験体の体の中の毒をやっつける――って言ったほうがわかりやすいか?」


 フィーネが満足げに言う。


「流石ぁ、アレン様!!わっかりやすい!!」


 会計をしに来た店員に追加で注文をしフィーネと二人で帰路に付く。


「これから、俺は校外活動に行って来るからな。二人で他の実験体達を回収してきてくれ……出来るな?」


 フィーネが羽織っていたマントから紅色のドラゴンの尻尾が左右に揺れながら言う。


「あーしとクリスタに任せてくださいっす!!」


「尻尾は外では隠してくれよ。」


「はいっす!!」


 フィーネは【古龍人族】この世界には複数の種族が居るが……【龍】の文字がつくのはレベルが違う種族である。


【竜人族】はたまに見かける事がある……王都内には獣人やエルフなんかも居るからな。


(アホっぽそうに見えても500歳位は超えてるんじゃないか?)


 フィーネが不満そうに見つめてくる。


「なんだ?」


「失礼なこと、考えてませんでしたか?」


「多分な。」


 「多分ってなんすかぁ!!」っと言うフィーネを無視し先を歩くと……


「待ってくださいっすぅ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

―学生寮―


「おかえりなさいませ……アレン様。」


 扉を開けるとクリスタが出迎えてくれ俺の左側を見る。


「フィーネ、アレン様に近すぎます!」


 隣に居るフィーネに苦言を呈する。


「いやいや!普段のクリスタ様の方が、アレン様の床に入り込んだり色々してるじゃないですか!!」


 クリスタがバツを悪そうに顔をそらしながら言う。


「それは……あの―アレン様の湯たんぽの代わりです!」


「それ!私でも良いですよね!!」


 いつもは冷静なクリスタが食い気味でフィーネに言う。


「私のほうが先にアレン様に助けてもらったのです……信頼できるものが隣りにいたほうが良いでしょう?」


 一息置いたクリスタが続ける。


「フィーネ……アレン様の寝室に見知らぬ者が居たら嫌でしょう?なら見知っているものが居たほうが貴方も安心できませんか?」


 フィーネが頭を抱えて考える……背中に畳まれていた翼が伸び、尻尾がピンと真上に立っている。


「それは……いやだぁ。でもなんか、話を変えられてる気が……」


 フィーネを無視しクリスタが俺に言う。


「お風呂は沸けていますが入りますか?」


 日本人の心、お風呂は素晴らしいものだからいつ何時でも入りたいものだ。


「今すぐに入ろう、これお土産だ。」


 クリスタに先程の店で購入したマフィンが入った紙袋ごと渡し風呂に入りに行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

―風呂場―


「相変わらず……学生寮とは思えないな。」


 四大貴族用に用意された屋敷、実家の方が立派だが前世とは比べ物にならないほど立派だ。


 一人体を洗い銭湯の浴槽並みに広い風呂で体を癒していると……


ガラララララッ!


「アレン様!!大変です!」


 クリスタが風呂場の扉を開け焦りの表情で1枚の紙を持ってくる。


「風呂場で走らない、後大変なのは俺のプライベートゾーンの侵害をされていることだ。」


 クリスタが1枚の紙を見せられ驚愕する。


【【終】討伐を掲げ騎士団がパトロールを強化!!】


【アストラエア王立学園の青年が騎士団の学徒兵として騎士団に協力!!!】


 大きな見出しで書かれた新聞に書かれた一文……学徒兵。


(レオンが俺の討伐に参加するなんてことがあるのか?原作通りなら俺らよりも先に【ブラック・ローズ】ではない?)


 教団が騒いだおかげで……未来が変わったみたいだな。


「以下がなさいますか?」


 クリスタが心配そうに問いかけてくるが答えは決まっている。


「いや、今まで通りで問題ない……学徒兵には気をつけてくれ。」


「承知致しました。」


(少し……不味いことになったな。)


 癒しの時間が、苦悩の時間に変わりつつあることに嫌気を覚えつつ……策を考えるアレンだった。



 


ここまでお読みいただきありがとうございます!


古龍人族なのにどこかアホっぽいフィーネと、謎の論理で湯たんぽのポジションを守ろうとするクリスタでした(笑)。

しかし裏では騎士団とレオンが【終】討伐に向けて着々と動き出しています。


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