脳筋&クリスタの日常
時間に間に合ったぞ〜 今回はキャラが深堀りされてます!!!貴方の推しキャラは居ますか?
・クラリス視点
「学校終わりに飲むダージリンは格別だわ。」
一人で自分の家の広い園庭にて紅茶を楽しむクラリス。
普段は他貴族の弱みを手に入れ、【ハインライン家】の傀儡にしてしまう……そんな彼女が最も好きな時間。
(あの男からは、もう少し絞れる気がするわね……)
ハッとなり考えるのをやめる。
(せっかくのティータイムに仕事のことを考えるのはやめましょう。)
自分で入れた、ダージリンの香りを楽しみ……花々を眺める。
クラリスは自身の周りに侍女は付けていない……私的な場では近づけようともしない。
(一人の時間が心地良いわ。)
美しい花々、小鳥のさえずり、ほんのりと湯気を立てる紅茶……心地の良い風がクラリスの長い黒髪をなびかせる。
(今の時期は予兆草の季節ね。)
白い花弁が開き中央に銀色に輝くクリスタルが姿を見せている……一度摘んでしまうと摘んだ者の未来を暗示し枯れてしまう。
ティーカップを机に置き、予兆草を一つ摘むとクリスタルの色が白色に輝く……吉兆の色ね。
(貴方と出会ってからよ……アレン・ヴァルハイト・アスター。)
手にしていた美しい白銀の輝きを放っていた予兆草はすぐに萎れてしまい……花弁が花壇の土の上に落ちる。
(ごめんなさい……ありがとうね。)
そっと枯れた予兆草を花壇の土に置き、テーブルに戻ると……
「クラリス様、王国騎士団長ユリウス殿が面会を希望しております。」
大柄で全身に甲冑を纏い、兜でこもった声の男【グレン】がクラリスに膝を付き頭を垂れるが……座った状態のクラリスと頭の位置が同じだ。
「あら?珍しい客人ね。お通ししてちょうだい。」
クラリスの先程まで柔らかかった表情が作り物の表情に戻るのに気づく者は少ないだろう。
「侍女を付けてちょうだい……貴方は、いつでも動ける様にしておいて。」
ピクリとも動かずにグレンが一言。
「承知しました。」
ガシャン、ガシャンと音を立てながら離れていき、少ししたら爽やかな笑みを浮かべた男を連れて戻って来る。
「とても美しい庭園ですね。クラリス嬢……もちろん、貴方様の方が美しいですが。」
ユリウスが立ったまま、左手を背中に回し右手を自身の左胸に添え…挨拶をする。
「お上手ですわ……私も思わず胸が弾んでしまいました。」
そこから、会合が行われたのだった……
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・ガルド視点
(クソが!!!クソが!!クソがぁぁぁぁあああ!!)
【バルバロス家】の訓練場内にて一人木製の大剣で打ち込み稽古をする男……ガルド・フォン・バルバロス。
ガン!!ガンッ!!!ガン!!バキッ!
「ガルド様!?お辞めくだ!?」
ガンッ!!!
バルバロス家の騎士たちを相手に打ち込み稽古をするが集中のあまり……若い騎士の木剣を叩き割ったにも関わらず止まらずに騎士の顔面にぶつかるかと思われたが……
「次だ!!次の奴を寄越せ!!!!」
意識を取り戻したガルドは、軌道をずらし地面を抉った。
汗だらけの体で次の相手を求め続けるガルド……既に十人以上と稽古をしている。
「ガルド様!!これ以上は休むべきでッ!」
「お前だ……早く……剣を持て!!」
アレンに負けた日から、ガルドは自身の固有魔法を使用せずに戦う方法を探し続けている。
(アイツの拳は……もっと鋭かった……速かった。)
「ガルド様?!剣は?」
自身の大剣を投げ捨て、両腕の拳の握り具合を確かめる。
「いらねぇ……早く来いや。」
ガルドの体格は恵まれている……アレンの体は細身で筋肉質だが…ガルドはがっしりと厚い筋肉に覆われている。
「ま、参る!!」
二年目の騎士が木剣をガルドに振り抜くが……
「おせぇ。」
躱し、カウンターで右ストレートを的確に打ち込み体制を崩した騎士の両肩を掴み膝蹴りを入れる。
「ガッぁ!?」
ガルドは徒手格闘を習ったことは無い……騎士とは剣を用いて戦うことが当たり前、剣無くしては戦えない。
だが、ガルドの思考にはどうすれば【アレン】を超えられるか?
(アイツはもっと速く、鋭く、容赦がなかった……クソが!!)
ガルド本人に聞こえないように囁く騎士たち。
「ガルド様、今日は一段と荒れてるなぁ……何があったんだ?」
一人の騎士のつぶやきに答える中年の騎士。
「【アスター家】の嫡男に決闘で負かされたそうだ……大人しくしておきなさい……あぁなりたなければね。」
その日から……バルバロス家の騎士団は受け身を取るのが上手くなったそうだ……
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