リディアの苦悩
今回は時間に間に合ったぞ!!!!反応で称えてくれませんか????
フィーネを強奪してから……実に一週間が経過した。
「犯罪グループ【終】を見つけたものは騎士団に報告を!!!」
学園での生活は実に平凡で飽き飽きしていると……下校時間にクリスタではなく。
フィーネと町中を歩いていると騎士団の下っ端だと思われる青年が人々に手配書を配る。
「あれ、アレン様じゃないっすか?」
フィーネが小声で耳打ちをしてくる。
「そうみたいだな。」
教団から回収したての時は、死んだ魚のような目をしていたが……今ではすっかり元気そうだ。
今では綺麗なブロンドのショートヘアーの女だ……娘が増えた気分だ。
騎士団の青年が俺達の方へ来て手配書を差し出す。
「今王都内で活動している、犯罪組織です!!ご協力お願いします!」
清々しく、真っ直ぐな瞳をした青年……まだ騎士団の汚れた部分に汚れていない新米騎士を眩しく思ってしまう。
「そいつらは、一体何をしたんだ?」
青年に聞くと意外な言葉が返ってくる。
「この賊は、【聖勇騎士教団】の聖典を盗み出したようです!!教団から被害報告が来ています。」
「そんなッ!?」
隣に居るフィーネが口を滑らしそうだったので物理的に手で塞ぐと口をモゴモゴとしている……なんか?湿ってるような?
「あの……大丈夫ですか?」
青年が困惑して俺とフィーネを交互に見ている。
「聖典とは何だ?聞いたこと無いな。」
青年が苦笑いをして言う。
「実は我々も詳しくは聞いていなくて……【聖勇騎士教団】の技術の結晶だそうです!」
「何でもリーダーの男は、血も涙もなく……相手の攻撃を全て消し……出会った者を全員惨殺したとか。」
「そいつはおっかないな、お仕事ご苦労さん頑張ってくれよ。騎士様。」
そう言うと青年が元気よく返事をし、別の人に手配書を配りに行った。
フィーネの口から手を離そうとしているが……何故掴む?
「離してくれないか?」
「なんでれふか?」
無理やり引き剥がしてやると……少し残念そうにした後に言う。
「さっきの通報内容!おかしいですよ!私は聖典なんかじゃないっつーの!!」
「まさか、騎士団に通報するとは思わなかったな……自分たちの実験の内容が明るみに出ることは考慮していないのか?」
フィーネを回収した施設の資料から分かったことなのだが……
実験体たちの暴走、肉体の変異や化け物になるのには【オメガ・ラグナ】の血液が暴走しているのが原因だということが。
「ホントですよ!【オメガ・ラグナ】の遺伝子を使用した実験なんてとんでもない禁忌ですよ!」
「兎にも角にも、俺達に早く消えて欲しんだろ。」
フィーネが俺の隣から離れ、少し前を歩いたと思ったら振り返り笑顔で言う。
「そんなことよりも!!パフェ!!」
俺がわざわざ、町中にいる理由はフィーネがパフェを食べてみたいという理由だ……まぁ、少しぐらいなら甘えさせてもいいだろう。
(アイツは順当にイベントが進んでいれば良いのだが……今はまだ【ブラック・ローズ】討伐イベントは先だろうしな。)
先にユリウスと接触し自身が討伐してしまおうか?と考えるアレンだった。
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ユリウス視点
王城内の騎士団長専用の書斎にて頭を悩ませている、美青年……【ユリウス・エルクレイン】
「【終】この組織は一体何処から湧いて出たんだ!」
資料を確認し、イラつきを抑えきれていないユリウスに話しかける女。
「お兄様!落ち着いてください。焦りは理解しますが……焦りは最も愚かなことです!」
実の妹【リディア・エルクレイン】の正論を聞き、深呼吸をし落ち着きを取り戻す。
「ありがとう。リディア……焦りすぎてたみたいだ。」
兄の落ち着きを取り戻した姿に、ホッと胸を撫で下ろし兄が見ていた資料を手に取り見る。
「この者たちは義賊なのでしょうか?」
「なぜ、そんな事を言い出す?」
リディアの発言に耳を疑う……ユリウス。
「この方……レディス・エディアによると、盗賊に襲われた際に助けてもらい、破かれた服の代わりにマントをかけてもらったと……」
「そこが、わからないんだ。」
ユリウスの悩みのタネを指摘するリディア。
「他の証言も確認したが……【終】によって処刑された盗賊の数が異様に多すぎる。民からの信頼も獲得している。」
【終】こと、元凶である【アレン】は自身の魔法の実験代わりに賊を討伐していたら、勝手に民衆からの支持を手に入れていたのである。
「もう一つわからないことがある……何故【ハインライン家】が情報提供に協力してくれない事だ。」
リディアも意外そうな顔をする。
「【ハインライン家】に何か粗相でもしたのですか?」
「何もしていないはずだ!いつも通り菓子折りとともに頼みに行ったのだが。」
この王都内での情報収集能力に最も長けているのは、【ハインライン家】もしくは【ブラック・ローズ】位だ。
「しかも!!!あの娘!俺になんて言ったと思う!?」
ユリウスの脳内に思い出されるのはクラリスの情報提供を断る時のついでの一言。
「私の知る人にその特徴に合う方が居ますが……私は協力する気がございませんので……お引き取りください★」
「騎士団舐めすぎだろ!!!四大貴族!!」
「兎にも角にも!!!騎士団の威信に掛けて!俺が直接討伐する!」
自身の兄の荒れている理由に、納得がいってしまうリディア。
コン コン コン
部屋の扉がノックされハッと我に返るユリウス。
「入ってくださって大丈夫ですよ?」
リディアが部屋をノックした人物に入室を許可すると部屋に入ってきたのは……
「お招きいただき……感謝します!!!【レオン・ミラー】ただいま参りました!」
レオンを見たリディアの率直な感想は……
(若すぎませんかねぇ?)
茶髪に整った顔立ち、真っすぐで汚れを知らなそうな瞳、タコだらけの手。
「まずは感謝を……君の闘技場での乱入……他のもの非難を口にしたものも居ただろうが、僕は君の真っ直ぐさに感心したよ。」
ユリウスの言葉にパッと笑顔を見せるレオン。
「ありがとうございます!!」
ユリウスが満足気に頷くが……リディアはいい顔をしない。
「お兄様が闘技場での彼の振る舞いが気に入るのは、わかりますが……騎士団所属でもない者を【【終】討伐作戦】に入れるのは……」
ユリウスは英雄譚がとても好きだった……そんな彼にとってアレンに一方的にボコされていた、【バルバロス家】の嫡男を助けに行ったのは嬉しかったのだろう。
「いや!!今の騎士団に必要なのは君のような真っ直ぐな心根を持ち、尚且つ君の実力!私が磨けば、もっと高みを目指せる!」
「よろしくお願いします!!」
少し、げんなりとした顔をするリディアだった。
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どうでしたか?
【ブラック・ローズ】の討伐がいつの間にか【終】討伐作戦に変わっていましたね!!
コレにはアレンも予想外なのではないでしょうか!
面白い!!!と思っていただけたら!!星で評価していただければ幸いです!!!学校の人などにもおすすめしていただけたら!!!嬉しすぎて感激で涙が!!




