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【学園連載中】悪役貴族に転生したけど、死亡フラグだらけの人生を終焉の力で全力回避します  作者: 不安定な瞳
第一章

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掃討

友達とパンケーキ食べに行っちゃった。初めての経験で嬉しい!!!!

 教団の施設に入ろうとすると、カードキーを求められた……ココはアレで行くか。


「アレン様、カードキーが必要なようです。どういたしますか?」


「悪い奴らの根城に突入するといえば、アレだろ。」


 昔から、こういうのには憧れていたせいで少しニヤけてしまう。


(こういうの、結婚式場とかでの定番だよな。)


「無知な私に教えてください……アレとは?何でしょうか。」


(説明してもわかるか?)


 クリスタが頭に疑問符を浮かべているのは無理もない……この世界の英雄譚は基本的に上品なものだからな。


「この鍵が必要なドアを……こうやって蹴飛ばすんだ!」


「え?、グギャア!!!!!」


 俺が扉を蹴ると同時に扉が開けられ……メガネを掛けた職員が蹴飛ばされ悲鳴を上げる。


「やりたいことは……わかりましたよ!!」


 クリスタが謎のフォローを入れてくるが……今はそれよりも。


「侵入者だ!!!警備を呼べ!」


 蹴飛ばされた職員の死体を見た、別の職員が叫ぶ。


「一気に終わらせますか?」


 クリスタの右足がゆっくりと氷でコーティングされていく。


「情報が傷つかなければ好きにしていいぞ。俺は右お前は左だ。」


「了解しました。」


 剣を握った男達が出てくる……クリスタが飛び出す。


「女一人と男一人だ!」


「さっさと殺しちまうぞ!」


「殺したやつは実験体の女一人を好きにしていいぞー」


 少し後ろにいるリーダーらしき男が言う。


 クリスタの美しく凛とした顔つきが歪む。


「ゲスが。」


「俺が一番乗りだ!!」


 一人の男が大振りに剣を振るが……クリスタ相手にそれは悪手すぎるだろ。


 男が振り抜く前にクリスタの凍った右足が男に強烈な回し蹴りを繰り出した。


「冷てえぇぇぇぇぇ!!!!」


 回し蹴りを受けた男の胴体がゆっくりと凍りついていくが……それを気にせず剣を振り抜く。


シュン!


 クリスタはそれを余裕を持って避け、今度は右足を軸にし通常の足で後蹴りをすると、男の凍りついた部分が砕け散った。


「俺の腹が!!!!!」


(体の柔軟さを活かした、良い体術だな……本当に今まで捕まっていたとは思えない。)


 現代で言うところの、テコンドーやムエタイに近いものを感じる。


「複数人で殺れ、馬鹿野郎ども。」


 リーダーに発破をかけられ、男達が一気に動き出す。


「死ねや!!」


「殺す!!」


 クリスタが右手を前に出し唱える。


「【氷像】」


 クリスタに一斉に襲いかかろうと近づいた男達が、氷に包まれ呼吸できずに窒息していく……アレはキツイな。


「流石に、不味いな……想定外な侵入者だ。」


「隊長!!あの女強すぎます!撤退指示を!」


 男達の一部が悲痛な声を漏らす……無理もない。


「後は任せたぞ……クリスタ。」


 俺も、俺がやるべきことをするか。


 右の方は比較的ガードが薄かった……左の方はあの男達が来たところだが、俺の記憶が正しければコッチが当たりだ。


「しんにゅぅ!?」


 途中で増援に来た、警備の生命活動を終わらせて無理やり歩みを続ける。


 途中で一人の科学者の女を見つける……齢25ぐらいか?


「え?なんで、こんなところに一般じ!?」


 コッチは【終移】で施設の外に放り出す……差別をするわけでは無いが、非戦闘員を殺すのはあまり好きではない。


 邪魔な扉があれば蹴破り、重要そうな資料に手を付ける。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 クリスタ視点


 少し手間取ってしまいました……隊長と言われた男はどこに逃げたのでしょう?


(アレン様に褒められるためにも、殺さないと。)


 アレンが進んだ道はなんの、痕跡も無いが……クリスタが進んだ道には所々に氷の、人間の像が出来上がり氷の世界が広がっている。


(魔力を温存する為に、足に【氷像】を集中させましたが……すぐに凍らせれないのが難点。)


 自身の魔法を魔力効率よく、応用する方法を考えながら施設内を探索する。


「見つけたぞ!!!」


 鉢合わせた、警備員の男達の戦闘の男の胸と腕を掴み、地面ではなく地面に生やした氷のトゲに叩きつける。


(コレは殺傷能力が高くていい。隙だらけな相手なら。)


「あの女、また仲間を!!!」


 接近される前に、【氷槍】を発動し氷の槍で貫く……貫かれたそばから氷になっていく男達。


「みんな、そんなバカみたいな戦い方してさ。アホらしいわ。」


 最後になった男が腰の剣を抜く……と思った瞬間。


PAN!


 真っ白な施設内に流れる乾いた銃声……男が構えて居たのは拳銃だった。


 クリスタの軍服の胸の部分に穴が空いている。


「ほんと、俺達みたいな落ちこぼれのくせに剣士の誇りとか、どーでも良いわ。」


 男が高笑いをする……胸を貫く一撃だったと、思ったのだろう。


「お前も運がって!?」


 油断した男には、いつも通りの流れ作業で良い……最初の男と同じく氷に貫かれて死んだ。


(こんなときのために、氷で覆っておいて良かった。)


 服の下に自身の魔力で作られた氷で、自身の急所を守っていた。


(ジークさんが用意した、この装備に助けられました。)


 クリスタの頭に思い出されるのはジークの優しい親戚のおじいちゃんの様な微笑み。


「この軍服は特別頑丈に作ってもらっています。いつかきっと身を守ってくれる筈ですよ。」


(ありがとうございます……ジークさん。)


 そんな事を考えながら、走っていると一人の男が現れる。


「俺の部下たちをたくさん殺してくれたな!!コイツがお前の相手だ!」


 最初に居た、隊長と言われる男が引き連れてきたのは……過去の自分と同じ境遇だった者……体の一部が変異した姿の女の子。


「早く、あの女を殺せ!……いや、生け捕りだ!俺の奴隷にしてやるか!」


 勝ちを確信した男が、ゲスな笑いをする。


「コロ……して、お……ねがい」


 クリスタは見逃さなかった、とても小さくか細く喋る女の子の願いを……流す涙を。


「貴方だけは、絶対に楽には殺しません。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー












 






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