キリル
遅れてすいません
俺は今【キリル魔法道具工房】に居る。
(俺の知識が正しいなら……あった。)
俺が手にしたのは元の世界で言うとこ拳銃……どちらかと言うと中世のピストルだな。
魔法があるから、銃火器の発展が遅れているのと需要が無いから生産されていないが……
他国では作られているらしい。
「坊主、物珍しいか?」
奥から出てきたのはスキンヘッドで長身……ガッシリとした肉付きの中年。
「アンタがこの店の店主、キリルか?」
男が胸を張りながら言う。
「この国1番の魔法道具屋だ!」
俺は手に取ったピストルをキリルに見せながら言う。
「コレは魔法道具じゃないだろ。」
ガッハッハと笑いながら言う。
「痛いとこ付くなぁ!坊主、この国では需要がないが……魔法を使えない商人とかには、人気だぞ?」
付け加えてキリルが真剣な顔つきで言う。
「特に裏ではそこそこ人気だな……まぁ、騎士が剣持った方が強いだろうがな!」
この世界は銃が大して強くない……一部の魔法より剣の方が強い可能性もある。
魔法も魔力、剣も魔力だからな、お互いに相殺することが時たまにある。
「なぁ、変なことを聞いてもいいか?」
「俺にわかることならな!」
銃の存在感が薄すぎて忘れていた……ゲームでは買うことも出来なかったしな。
「乱射が出来て、精度が良く、魔法使いや剣士を殺せるような銃は存在するか?」
キリルが深く考え込む素振りを見せた後に言う。
「俺は知らないな……存在するかしないか。」
「もしもの話だが、他の国とかにはあるのかもしれないが……少なくとも見たことも聞いたこともないな。」
「そうか……それなら良いんだ。」
杞憂ならば良いのだが……人間は最終的に銃器を作ることに成功している。
この時代、しかも魔法があるのに作ろうと考えるものは居ないか……
「坊主!買うなら安くしておくぜ?」
貴族が、魔法を使うことの出来る者が銃を持つのは一般的には邪道だろうな。
「俺は、もしもの時の保険が欲しい……金ならある。」
キリルが少し悪そうな笑みを浮かべる。
「坊主は何かデカいことをやりそうだからな……そうだ!投資だ!投資!」
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結局値引きされてしまったがいい買い物が出来た……そう思い屋敷に帰る。
「アレン様、おかえりなさいませ。」
出迎えてくれるのはいつも通り、クリスタ。
「あぁ、ただいま。」
クリスタが俺の荷物を取り部屋に持っていく……いつも良いと言っているのに。
「初日はどうでしたか?」
リビングのソファに座って待っていると、紅茶を入れてきたクリスタが聞いてくる。
「まずまず、面倒事も起きたがさほど悪くなかった。」
「それは良かったです!」
クリスタは最近よく笑顔を見せる……学園から貸し出されているこの屋敷に来てから、笑顔が増えた気がする……
「今夜、教団を一つ処分するから、付いてきてくれ。」
「もちろんです。」
クリスタがニッコリと笑い、俺が紅茶を口に運ぶのを静かに見ていた。
「美味いな。」
「もったいないお言葉です。」
(絶対期待してたよな?)
「なんのことですか?」
「何も口に出していないが……」
人の心でも読む魔法が使えるようになったのか?
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「いつでも大丈夫です。」
そう言い、ソファで寛ぐ俺に言うのは黒の軍服を纏ったクリスタ。
サイズはクリスタ様に合わせられているからぴったりだ。
「行くぞ……近づいてくれ。」
詳しい場所はもうわかっている……なら【終移】で飛べば良い。
「そんなに、近くなくていいぞ?」
横に立ってもらえれば一緒に飛べるが……何故か俺と腕を組むクリスタ。
「いえいえ、アレン様の負担を減らすためにも。」
大した負担にはならないが……いいか。
【終移】
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暗闇から開けた後、目の前に広がるのは真っ白な壁で出来た施設……表向きな教団ではなく、研究などを行う教団。
「国王からの許可はおりている建物だが……地下室がおそらくある。」
クリスタが小首をかしげながら言う。
「アレン様が何故、施設の内部を?」
「アレン様だからだ。」
「なるほど!!」
俺に尊敬の眼差しを向けてくる……チョロいな。
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今父親と母親が喧嘩をしていまして!!家が空気が最悪です!!!助けてぇぇぇぇ!!!!!




