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幸せにすることを、誓います。  作者: 夢魅るか
第二章 夢を叶えるために
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第六十一話 セリフの練習

『うぅ……ちょっと顔が痛いかも……』

『お疲れ様ね、リア』

『うん……でも、話し方とかはまだ練習してないから、頑張らないと』



戦いの修行のやらないといけないし、忙しいな……

でも、入学まで時間はたくさんあるから、きっとできるはず。


わたしは小さく息を吐いて、頬を軽く揉む。

そのまま、また鏡の方を向いて表情を作った。



「んっん〜……邪魔よ、ど、どきなさい」

『噛んじゃっているし、なんだか響かないわ……』



わたしのセリフを、ミリシアが厳しく採点してくれる。


やっぱり上手に言えないな……

練習あるのみ、だ。



「邪魔よ、どきなさい」

『噛まなかったけれど……やっぱり響かないわ』

『そっか〜……』



前世では、こんなふうに話すこともなかったからかな……



『わたしが見本を見せましょうか?』

『いいの?』

『ええ。自信があるわ』



少し嬉しそうに言うミリシアに、わたしは半信半疑のまま体を譲ってみる。

ミリシアはすぐに体を慣らすように調整した後、鏡に向かってセリフを言う。



「……邪魔よ、どきなさい」



微妙な表情の変化に、冷たい口調。

わたしがやりたかった物語のミリシアそっくりで、思わず驚いてしまった。



『す、すごい……!』

『うふふ、ありがとう』



わたしが思わず伝えると、ミリシアは嬉しそうに笑う。

少しドヤ顔をしていて、なんだか可愛い。


でも、本当にすごいなぁ……



『何かコツとかあるの?』

『やっぱり、嫌いな相手を想像することかしら?』

『そっか……ミリシアは誰を想像したの?』

『うふふ、もちろんジゼルよ』



えっと……?

いつもはもっと楽しそうに話していると思うけど……

……まぁいいや。



『わたしも嫌いな人……ミリシアの親を想像してやればいいかな?』

『ええ、頑張ってちょうだいね』



ミリシアに応援してもらいながら、体を交代してもらう。

そのまま、深呼吸して鏡の方を向いた。



「……邪魔よ、どきなさい」

『まぁ、すごいわ』

『そ、そうかな……ミリシアが見本を見せてくれたおかげかも』



想像するのと実際に見るのでは、結構違うし……

そう考えながら伝えると、ミリシアは嬉しそうに笑った。



『役に立てたのならよかったわ』

『ミリシアはいつも役に立ってるよ』

『そう? うふふ、ありがとうね』



ミリシアがいなかったら、わたしが物語の世界に転生したこともわからなかっただろうし……

そして何より、頑張れる。



『よし、それじゃあもう少し、頑張ろう』

『応援してるわ』



ミリシアの楽しそうな声を聞きながら、わたしはまた口を開いた。

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