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【物理最強】十年不登校を極めて転生したら魔法学園の教師に!? 追放されし元カノが廃墟いたから救う件  作者: 速水すい
4章追憶の悲劇

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二十八話 エピローグ

俺は駅ホームにいた、ルキナス市場をそっから見ていた。朝日がやや登り、始発の列車が止まる。

車内からシエルが降りてくると俺に気がつく。


「あ、先生」

「墓参り? 」

「あはは……うんそうだよ。私ねあの日感情的になって、先生に酷いこと言ったから謝ろうって悩んでた」

「別に気にしてない、すっごくね」

「気にしまくってるじゃん……。それでなんで先生はここに?」

「色々とな」

「せっかくですし、一緒に墓参りしよ?」

「そうだな」



シエルと共にルキナス市場へ行き、一枚扉の前に花を添えて拝んだ。



「今日は命日、私はずっと……独りだと思ってた。けど、私には仲間がいる。 ずっと恐れていたのかな……誰かを失うのを」



シエルがそんなふうにどことなくスッキリした様に言った。俺は父からの伝言をシエルに伝えた。


「え? またまた……先生、お父さんは既に亡くなってるよ?」


信じてもらえてないようだ、まぁ確かにだけど……証拠は貰ってきてた。

ポケットから一つの装飾を取り出した、それをシエルに見せると驚いた。



「あ、これ……! お父さんにあげた、ネックレス……! お母さんと一緒に作った装飾……!? 先生なんでこれを!?」

「過去に行った証拠品、お父さんから預かってたんだ。これがシエルのお守りになればって」

「あ……先生……胸を貸してください」

「いいぞ」



俺の胸でシエルは泣いた、ずっと一人で孤独を抱えてたんだ。数分後、泣き止んだシエルは枯れた噴水にあるベンチに座る。



「恥ずかしい……私、一生の不覚」

「まぁそんなことあってもいい」

「良くないです! あ、先生……思い出したことあった」

「ん?」

「何故、先生が気になるのか……。言えないけど、いつか言えたらいいかな」

「なんだそりゃ?」

「乙女の秘密事項です! 」



その顔はいつも通りのシエルだった。

そして、ルキナス市場を思い出混じりながらシエルは教えてくれた。

時間はあっという間で日差しが真上に到達。

昼頃に再び列車が着く……。通常タイプとは異なる構造である。


「やぁ、こんにちは。 カイトくん」

「貴方は……イルビナ!?」

「ふむ、まさか生徒と二人っきりとは。隅に置けないね」

「ち、違いますから!! 今日命日だからお墓参りです!! 変な勘違いしないでください!!」

「シエルちゃん、ようやく吹っ切れたみたいだね。さて、そろそろ話しとかなきゃならないことがあるから……乗車してくれ」



皇族専用車両車、内部はかなり豪華である。

だけど、モニターは戦線……生々しい布陣映像だ。



「さて、私が話ときたいのは……。愛の教団さ」

「愛の教団ってあのキモイ人?」

「シエルちゃん、ああいうタイプ好き?」

「無理無理無理無理!! あれは、変態の極みすぎます!!」

「あはは、だろうねぇ? ふむ、実を言うと……近々帝国軍が廃墟都市へ乗り込むつもりなのさ」



俺は冷や汗が滲んだ、なぜならそこにアリア……燦がいるかのうせいがあるからだ。

このタイミングで踏み切ってくる帝国軍、一体どうゆうつもりだ?



「カイトくん、君がなぜ廃墟都市に行かない理由を僕が答えよう。()()()()()()()()()?」


「ーーー!!?」


「事情は把握済みさ、君が好きだった子がいるかもしれない。だけど、踏み切らないのは……。()()()()()()()()()()()からだよね?」



アネモスを救ってカールドを倒して数日後の話だ。

一通の電話が俺の動力携帯を鳴らした。


手に取り「はい」っと耳に当てて応答すると「久しいなカイト」っとエルドの声だった。



「なに? お前ついに目覚めたのか? 俺、電話教えた覚えないぞ」

「な、何を言う!? い、今はそれより……アリアの行方の話だ」

「……聞かせてくれ」

「あぁ、アリアは確かに貴族に抗って廃墟都市送り。追放生徒って前言ったのわかるか?」

「わかるぞ」

「その後、さらに調べたんだ。それで衝撃受けてな……アリアって奴は()()()()。愛の教団によってな」



俺は手が震えた、全身から力が抜けた。

絶望感が俺の心を蝕む、後悔してまた……失うのか? その言葉だけが脳内ぐるぐると回る。



「カイト? 大丈夫か?」

「だ、大丈夫だ……」

「それで、あるダイレクトメッセージが発見された。"私が死んでも自分を恨まないで、憎しみに負けないで……。この言葉の意味が君ならきっとわかる。さよなら'ってな」


俺はその言葉の意味を理解する、燦が必ず俺の気持ちを察して……暴動にさせない為の言葉。

けど、それだけじゃダメなんだ……。あいつを守れる強さがないとまた……()()()()



そんな強い後悔がしがらみとなる、結果イルビナに言われたのはごもっともだ。

シエルは俺を気にかけてなんだか視線を向ける、何かを言わなきゃな。



「そうです、イルビナさんの言う通りです。今の俺のメンタルはズタズタで引きちぎられた服のようにな。けど、俺には……生徒がいる」



悩んでる姿を誰にも見せない、自分だけで留める。

俺の悪さでもある、けどこうしなきゃ俺は俺じゃなくなるぐらい……苦しい。



「無理しちゃだめだカイトくん、もう限界が来てるはず、愛の教団はその心理状態では勝てない」


「ですが……。そうしなきゃきっと俺はまた自分に呪ったように後悔します」



いつもそうだ、なにかあと一歩言葉が足りない。

俺に何かが足りないならきっと……共感。

変な真面目が今のように一方的な好意はキモイだろうな。そんなのわかってるんだ…………。



「気持ちだけ先走らない、それが君の悪さだ。ただ、君に知らせがある。朗報か悲報かは分からない」


イルビナは言い出しずらそうに口にする。


「なんですか? 聞かせてください……」

「アリアの遺体さ、見つかってない」



俺は何かが止まったように思考は停止する。

死んでない…………? ならなんで、優先を間違えたんだ? そんなはずは……。受け入れられない。



「墓いじりをしたのさ、死んでるはずだけど。遺体が無いとなると……意図的誰かが回収した説ある」

「ちょっと待ってくれ! 何が、どうなってんだ……? 死んでるとか生きてるとか……なに? 俺をそんな弄んで楽しいのか……?」



思考は混乱、理解不能だった。

俺は元カノを救う為に来た、けど死んでた事実。

それがひっくり返ったんだ。感情的にならないわけないんだ。



「カイトくん冷静に……」

「なれるか!」

「!?」

「死ぬ気でこっちは、色んな苦痛を耐えたんだ! なのにだ、ふさげてる…………」



俺はついに限界が来た、三人目救ったのに………。

心がざわつく、くそっ…………。

内なる何かが騒いでる、誰かを殺せじゃない。

これは……………………?!



砂嵐が視界を映し出した、何が起きたか分からない。気が付けば暗い部屋で俺一人ポカーンっと立っていた。





次回から間章が1話入ります。

あるキャラに触れて描かれてますのでよろしくお願いします。

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