第四十八話 報告・後編
「確実にいなかったってのは分かったんだが……そうなるとなんだ、どの辺に要素があったんだ?」
下見をしていたんじゃないか、という推測と関与は確定してるという情報を組み合わせて考えると本人はいたけど視界はあった、という訳の分からない結論が出る。いくらゆっきーが優秀でもなんらかの要素がないと察知は出来ないから、確実に何かはあったはずなんだよね。
「一般的に考えるならば視界共有でもしていたと思われますが……こちらの知らない技術を使っていた可能性もあるにはあるんですよね」
「知らない技術……特性由来の可能性もあるってことか」
そう考えると特定は厳しそう。いくらゆっきーでも特性を解析するためには本人と対峙するかある程度の情報が必要だからね。
「とはいえお前が残滓を確認出来なかったってことは何らかの技術……それこそ機械か道具だと思うんだよな。ちょっとその辺は探っておく」
「ありがとうございます」
「すみません遅れましたー!!!!!」
「わぁ」
「お、来たかノエル」
「大丈夫ですよノエルさん」
勢いよく室内に入って来たノエル君にゆっきーとアランは穏やかに微笑む。実際呼んだのはついさっきだからね、そんな遅れてはないんだけど……走って来てくれたんだ、律儀だなぁ。
ノエル君が息を整えてる間にアランは蒐集機関が来ていたらしいこと、存在は確認出来たものの本人が来た訳ではなさそうなことを告げる。ノエル君はアランの言葉を聞いて少し首を傾げた後、口を開いた。
「ええと……つまり、詳細は不明だけど蒐集機関がいたことは確定してる……ってことですか?」
「いや、いなかったことが確定してるんだよなややこしいことに。その割に存在も確認出来てるってのがめんどくせぇ」
「うーん……あ、もしかして小人状態でいたとか?もしくは眼だけとか」
「え、怖」
「あ、いや!眼だけっていったけど相手は人形みたいな……そう!多分あれ外装なんで!」
「外装……成程、それなら納得かもしれません」
もしかして俺達が知らなかっただけでそれなりに使われてるのかな、外装……。それにしたって眼球だけ持ち運ぼう!って考え付くのも実行するのも大分怖いけどね。俺達でも早々やらないよ。
「眼球だけだと流石に分からんな……わざわざ取り出すこともしないだろうし。そうなると部位カウント掛けた方が早いか」
「ノエルさん、蒐集機関の動向は調べれば分かりますか?」
「どうでしょう……一応聞いてはみますけど、神出鬼没な上に基本的には姿を現さないせいで情報は少ないかも……」
「構いません、お願いしますね」
「はい」
蒐集機関か……ジャックなら知ってるかな?
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