第十五話 識別方法・後編
「あ、そういえばこの皮ね、どうも周囲に影響が出るタイプの毒が発生してるみたいなんだけど」
「毒」
「毒」
「毒」
「そう毒。その様子だと三人共ピンと来てなさそうだね」
気持ち悪いな、とは思うけど別にそれ以外はないな……?アランさんも不思議そうな顔をしているし、大雅に至っては確かめるように何度も触っている。効果に差があるのか?
「どういった毒ですか?」
「思考低下、だね。人によっては体調不良になるかも」
「ああ、だからシンは……」
「多分そう。恐らく長期間一緒にいたらボロが出るから、だとは思うんだけど……えぇ?本当になんの影響もないの?」
「ないですね」
恐らく物理的な毒ですらないんだろう、どっちかといえば呪いに近しい、というべきか。布袋さんの顔色が悪いのは恐らく毒の影響を受けているから……だとは思うんだけど、本当にその影響がないからどれくらいの効果があるのかが分からない。
「アランはともかく、入江くんと大雅くんも影響ないのかぁ……青藍もそこまで影響を受けてたようには思えなかったけど、これ何が基準だろうな……」
「まだ解析が?」
「うん。変なノイズが入ってるんだよね。今のところ再現性もないし、どうなってるんだろうこれ……」
話している途中で段々と体調が悪くなったのか、布袋さんは途中でアランさんに連れられて退室する。残された俺と大雅は顔を見合わせた。
「……毒耐性とか、あります?」
「ないない。大雅は?」
「私もないです。警備隊の時代に毒を使われて死にかけたことがあるレベルですし」
「何それ俺聞いてない」
「わぁ!?」
「ソウさん!?」
「なーん!」
レンもいる!?ソウさんから飛び出してきたレンは俺にキャッチされると嬉しそうに声を出す。可愛いけど危なかったな、絶対に落とす気はないけど何があるかは分からないから控えてもらおう。
「ねぇ大雅、その死にかけたのっていつ?」
「む、昔の話ですよ……」
「大雅は俺に過去の話をせがむのに、大雅は俺に教えてくれないの?」
「そういう訳では……!」
「すごい、迫られてる……」
「なんな」
ちょっと大雅は分が悪いんじゃないかな……。隠し事をしていたのは事実だし、相手を心配するのは自然なことだし。まさか聞かれているとは思ってなかったんだろうけど、バレたからには諦めて話した方が良いと思う。
「ってレンとソウさんは毒大丈夫なんですか!?」
「毒?」
「んなん?」
反応的には効いてなさそう……?こうなるとますます効く人の方が少数派だと思うんだけど、それは毒としては正解なんだろうか。
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