↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秩序の天秤  作者: 霧科かしわ
第十七章 あの日を越えて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
656/810

第三十三話 放棄された支部・漆

「入江、読み解ける?」

「時間はかかりますが……恐らくは」

「じゃあちょっと宇月と一緒にそれ解読して。夏音と月野はちょっとこの先について相談」

「はい」

「俺もですか?」

「罠把握出来てるの、お前か宇月だけでしょ」

 青藍さんに指示され、世界視を起動して本を読み解く。ある程度は読み取れるけれど……やっぱり名前と思しき部分が酷く掠れてるな。宇月さんにもそのことを告げて、どうにか読み取れないかと話し合う。

「東雲透さん、の手記なら……内容的にもこれ、泰誠のことを話してると思うんだけど」

「そう……だね、バックアップ要員、とか書かれてるし多分そう……」

個ではなく、代わりとしての扱い。……作られた存在で、”東雲泰誠”という存在は望まれていなくて、……どういう感情で東雲は生きて来たんだろう、果たされなかった目的を、いつか来る最期を、どう感じて。

 他のページを見ても東雲の実験について書いてあるだけで、特段目ぼしい情報は見付からない。……どうして東雲さんはこの本を青藍さんに託したんだろう、東雲に本来の目的を思い出してもらうため?でも東雲自体はヘブンに連れて来られている筈だし……なんだか、しっくりこないな。

「……」

「あれ?」

「どうしたの?」

「ここ……これ、このページを読んでほしいんだけど」

「ええと、なになに……?」

 示されたページを目で追う。このページだけ……書かれた時期が違うのか?いや違うな、多分この本に後から差し込まれただけだ。……どうやら東雲の実験に対する騒動……のようなものの一部始終が書かれているらしく、軽く読み流しながら顛末を探す。

「これは……」

「ここで否を唱えてるの、東雲透さんじゃない?」

「え?……あ、本当だ……」

つまり……?東雲さんは、東雲に自由になってもらいたかった、っていうこと?顛末を見ると、東雲を引き取ったのは東雲さんの意思、と知れる。どういうことだろう、順当に行くなら……東雲さんは、東雲を”代わり”にしないために引き取った、研究者達から引き離すために連れ出した、と読み取れるんだけど……そうなると何故東雲があんなにも代わりであることを重要視しているのかが気になる。

「どういうこと……?」

「…………やっぱり、この東雲透って人、泰誠を代わりになんてしたくなかったんじゃないか」

「でも、東雲はそう思ってない……」

「誰かが……泰誠にそう吹き込んだ?それこそ、この騒動があったのなら先に泰誠を洗脳しようとしていてもおかしくないし……」

「だからこそ、東雲さんはこの本を残した……?」

「多分……?」

なんだか……回りくどいな?

ここまで読んでくださりありがとうございます!

面白かったらブクマや高評価お願いします。喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。