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しあわせの国  作者: 狼眼
1章 しあわせの国・・グリフ王国・・

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あ、クマ?さんにんに出会った。

「ここが、能無し達が使ってもいい家よ?」

「能無し?」


「お前か?」

「俺じゃねぇ!お前だ!」

「それは無いです。アニキ!こいつです。」

「アルバート・・・。」

「えぇ、俺っすか?」

「お前はこっちだ。」

「・・・お前たちは、そこで暫く待機していろ。下手に出歩くと・・・まぁいい。」

「それ!それ!途中で止められるのが、一番怖いから!」

「・・・行くぞ、小僧。」

「無視か~!」


俺は、ガーラさんとメイルーンに連れられて、大きな木のうろに入っていく。


「ここは、どうなってるんですか?下に落ちたのに、森のなかだし・・・。」

「ここが、本当の森だ。上のは、いわば飾りだ。」

「飾り・・・。何故、そんな事を・・。」

「人間どもが侵略を繰り返してくるからだ。」

「森の民は、人間ではないのですか?」

「厳密に言えば違う。」

「では?」

「遥か昔、我々の種族はエルフ族と言われ、世界中の森を支配していた。しかし、人間の増加は止まらず、森の木々をなぎ倒し、土地を我が物とし、やりたい放題。しまいには「我々の土地から出ていけ」と言い張る。

その後の闘いで、多くのエルフが命を落とし、人間族への復讐を誓った。その結果、怒りに支配される者や悲しみに支配される者が現れ始め、復讐の鬼と化した我々は、神により永遠の命を奪われたのだ。

その時から、我々は復讐を止め、森の民へと名前を変え、今に至るという訳だ。」

「昔話のエルフに、そんな歴史があったなんて・・・。」

「昔の話よね!私がまだ子供の頃の話だもの。」

「子供の頃って、今でも十分若いですけど?」

「あら!失礼ね!こう見えても立派なレディーなのよ?大人なの!お・と・な!」

「こ、これは失礼しました!」


まぁ、総じて「大人」という奴に限って子供で、「私もまだまだ子供よね?」って言っている奴は十分すぎるくらい大人だと、相場は決まっている。


「ほんっとに失礼ね!!」

「??」

「小僧!お前は精神の精霊に好かれていると言ったろ?何となくばれるぞ?我々には・・・。」

「ゴメンナサイ。」


ぷんすか怒っているメイルーンさんは可愛らしい・・・おっと、無心無心・・・。





「わた、しは・・・死んだ・・・のか?」


シャイニングフォースのリーダーであるヴァールは、焼け野原に一人佇んでいた。

遠くでは雷鳴が轟き、何かがはじける音が度々聞こえてくる。

更に、怪しい笑い声が辺りにこだましている・・・。


「リーダー、今、回復を・・。暖かなる炎よ、傷ついた者に暖かな癒しを・・ヒール。」

「は!俺は、一体!?」

「リーダーは、ロアさんの初撃で吹き飛んだんです。」

「・・みんなは、無事か?」

「えぇ、奇跡的に・・・。」

「どうやって、助かったんだろうか?」

「リーダーと同じよ。初撃で、飛ばされて・・・。」


「あの音は?」

「メグ死舞の死の乱舞・・・誰も止められないの・・・。」

「・・・よし。俺がやってみよう。・・・危なくなったら、助けてね?」



ヴァールがメグ死舞の乱舞へ近づいていく。


「お~っほっほっほっほ!」

「はぁーはっはっはっはっ!」


これ以上近づくと、体がもたない。本能で感じるヴァール。

意を決して、声を大にして叫ぶ!


「あぁ、これはひどい!男爵様と、ハンナ様に相談しなくては!」


「・・・」「・・・」


急に訪れた静寂に、耳鳴りが甲高く響いている。


「お前、今男爵様って言ったか?」

「あなた、今、ハンナ様って言ったわよね?」

「え、ええ。現状を報告しなければ、と・・・。」


「やめておきなさい。だれも、そのような事は、望んでいないわ?」

「そうだ、そうなっては、お前も危ないからな。」

「一旦休憩にしましょうか?お姉さま。」

「そうだな、お茶にしよう、妹よ。」


ぜってぇ~男爵に言いつけてやる!!


メグ姉妹の目が笑っていない。



先ずは、平和が一番だな。・・・まだ、人生を楽しみたいし。

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