娘さん、お~ほっほっほっほ!
「よし、十分休んだな、行くぞ、小僧ども。」
「へーい。」
ガーラさんは、どこにこれだけの力、持久力が有るのかと思う程健脚だ。なにか秘訣があるのだろうか?
森を歩きなれてるって言っても、いつまでも歩き続けれるわけでもないはず・・・。
さっきの休憩からも暫く歩いているが、いつまで歩けば到着するのだろうか?
「ガーラさんは疲れないんですね。さすがです。」
「ん?あぁ、慣れているからな。」
「所で、目的地にはあとどのくらいで着くのですか?」
「・・・あと、20歩くらいか・・・。」
「・・何もないですが?」
「そうか?進んでみろ。」
ガーラさんが先頭を俺に譲ってくれた。・・・にしても、・・・何も、無い。
「ガーラさん、ここには何もおおおおぉぉぉ~。」
「アルが消えた。」
「消えたな。」
「お前たちも行け。」
「「どこに!」」
ガーラさんは地面を指さす。
そこには、人ひとりが通れるくらいの穴がある。
「ここ?」
「こえぇな・・・。」
「ほら、いけ!」
「ぬぁああああぁぁぁ!」
「お前もだ。」
「いやあぁぁああぁぁぁ!」
「おい、斥候。そこにいるんだろ?お前もだ。」
「・・・平気なんですか?」
「何が?」
「深さ、とか・・・。」
「自分で見てみればわかる・・・。」
「どれ・・・えぇぇぇぇ・・・・・」
「・・・フン。」
こうして俺たちは、地面の穴に吸い込まれていった。
・・・・かなり落ちたな・・・。地中にいるかと思ったが、空は明るい。・・・転移した?
「・・・・ぁぁぁぁああああああ!!!!」
ゴズ!
「・・・っててて。」
「・・・・ぉぉぉおおお~!!!」
ズガ!!
「・・何が・・・。」
「・・・・・・。」
ドス!
「・・・無言で来るな・・・。心の、準備が・・」
「・・いて、てて・・。」
「・・・・どけ。」
ドガ!!
「小僧ども!進行方向で止まるな!危ないではないか!!」
「・・・ガーラさん、落ちるなら落ちるって、言ってくださいよ・・。」
「俺の経験上、未経験者は、あの場所でしばらく愚図る。落ちるか、落とすが楽だ。」
「こんにちは!来たんだね?君たち。」
「え、あ、初めまして。アルバートです。」
「初めまして?あぁ、そっか、あの時は声を掛けただけだったか。・・初めまして!メイルーンよ!」
メイルーンが右手を差し出してくる。
「よろしく!」
「メイルーンは、精霊街の族長の娘だ。ちょっかいを出したら・・・いや、やめておこう。」
「なんなんですか!気になります!!」
「いや、死んだ後に何があっても関係ないだろ?」
「いえ、分かりました。」
「じゃ、行きましょうか!家へ!」
「・・・あ、はい。」
俺たちは、族長の娘に連れられて、族長の家?に向かう事になった。
「ほらぁ、起きなさい!ちゃんと闘いに見せなきゃ・・もう一発いっとく?」
「・・・リアさん・・・今の・・・無茶ですよ・・。」
「何言ってんの。ハンナさんなら、あなた達、地面ごと消えていたわよ?」
「・・ハンナさんと比べ、て、どうなるんで・・すか。」
「・・・なんだか・・・・。乗ってきたわね・・・。姉さん。」
「ん?」
「過酷な戦いの様子を見せなくちゃいけないのよね?」
「あぁ、そうだ。・・・やるか?」
「久しぶりに・・・滾るわ!」
メグ姉妹が危ない笑みを浮かべて向かい合っている。
「あ、あの、危ない事はしないで、くださいね?」
「姉さん!行くわよ!!」
「来い!妹よ!!」
「あぁ・・・メグ死舞・・・。逃げなきゃ・・・。」
「さぁ、手始めに!ファイアボール!!!お~ほっほっほっほ!」
「どぅれ、切り刻んでやろう!はぁーはっはっはっは!!」
メグ姉妹は、笑いながら魔法を放ち、鼻垂れた魔法を切り刻み、周囲を爆炎の渦へと変えていく・・・。
「あ・・・ああ、アル君と、いっしょ、が、よか・・・・た。」




