表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しあわせの国  作者: 狼眼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/504

森へいきましょう

「よし、ここで休憩する。」


俺たちは、男爵領から歩いて2日ほど進んだ場所まで来ていた。

寝るとき以外はほとんど休憩もなく、なかなかの強行軍だ。


「ぶはぁ!やっときゅうけいか~。」

「ぎづい。みず~。」

「ガーラさん、意識が飛びそうです・・。」


この強行軍は、ただ歩いているだけではなく、俺たちの修行も兼ねているという、とても俺たち想いなことで、有難い。(うそです。)


「アル!お前も荷物持てよ!俺ばっかりじゃないか!」

「あのなぁ、この光の精霊を出しながら歩くのも、ものすごく疲れるんだぞ?ビルットに言え!」

「いやいやいや、お前たちの食料はだれが運んでいる?自分の分だけ残して捨ててもいいんだぞ?ギニンはどうした?あいつに持ってもらえよ!」

「・・・あいつは、斥候の練習も兼ねてるしな・・・。ついでに果物もとってきてもらってるし・・・。はぁ、言い争っても何にもならん。」


「元気がありそうだな、もう少し進むか?」

「いえ!休みます!!」


今は、まぁほどほどに安全な道を進んでいるが、一応、斥候としてギニンが先行している。ギニンが戻るまでは一旦休憩という訳だ。


「アル、さっきの風の精霊にしてよ。涼しい風がほしい。」

「いや、水の精霊だな!水が飲みたい!水袋臭くないやつ!」

「勝手なこと言うな。全部、平等にやってるんだ。次は闇の精霊なの!」


休憩中、馬鹿な事を言いながらも、精神力を回復させる。気分を明るく保つことで、回復も早くなるらしいから、こいつらにも感謝しなくては。




「アンナさん、本当にやるんですか?」

「や、やるわょ・・・。」


洞窟の入り口付近では、メグ姉妹が暇そうに佇んでいる。


「おーい、アンナ!まだぁ?」

「絶対!絶対に!怒んないでくださいよ?絶対ですよ?」

「はやくしろよ~。」

「アンナ。私から行きましょうか?しっかりと防ぎなさいよ?」

「ちょちょ!行きます!行きますから!!!」


アンナは上位精霊を呼び出すために集中する。現在のアンナの力では、ギリギリ呼べる。調子が良ければ呼べる。そんな所だろうか。

リアさんの前で召還をミスったら、後で何を言われるか分からない。

集中、集中。


「猛き炎の化身!イフリートよ!・・我に力を!・・・・助けて。」


「しゃーない!リア、行くよ!」

「えぇ、・・・混沌より生れし深淵の炎よ、この世のすべてを焼き尽くせ! カオスフレア!」

「だめ~!!!」

「に、げろ!」

「防御姿勢!!」


メグ・リアの放った赤黒い炎の球は、上空へと飛んでいき、一瞬の静寂の後に破滅の音を奏でた。


グゴゴオオォォ!


「あつ!!」

「服が燃えてる!!」

「直接空気を吸うな!肺が焼けるぞ!!」


たった一度の魔法で、闘いの演技が、地獄絵図へと姿を変えた。


「あら、ちょっと強かったかしら?」

「ははは!手加減って難しよな!!・・・よし、私が熱気を払ってやる!・・・ハッ!」


バン!という破裂音と共に、熱気と人が飛び散った。


「・・・う~。ダメだ、・・・そういえば、手加減って習ったことあったか?」

「ハンナ様が、そんな事教えるわけないでしょ?いつでも全力よ?」

「だよな?」


「アルと一緒に行きたかった・・・。」

シャイニングフォースの皆さんは、既に全滅していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ