↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しあわせの国  作者: 狼眼
1章 しあわせの国・・グリフ王国・・

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
88/683

対策をしなくては!

「なるほど。で、結論から言うと、王国最強の冒険者パーティーが、蛇の魔獣を倒すのに、早朝から昼過ぎまでかかって、その後の処理に10日前後を要するって事ですね?」

「そういう事だな。」

「おい、デュアル。お前の説明が、二行で終わったぞ。」

「臨場感だろ!そこんとこ大切だろ?」

「まぁいい。で、話を戻すと、王国が軍を差し向けて来るって事だな?」

「はい、数日中にも王国を出ると思います。」

「どうする?デュアル。」


男爵は少し考え、頭の中を整理しながら話し出した。


「まぁ、あいつ等に、死の森を攻略するほどの度胸と力は無い。これは確実だ。とすると、山を越えるか、洞窟内を進行してくるか、だが、山越えは・・・無い。あそこはもともと傾斜のきつい崖だったが、ハンナの魔術で断崖絶壁に様変わりしている。・・・山を回り込むにしても、川から海へ出るルート・・・。船上で攻撃されればひとたまりもない。最強の精霊術師1人で終わる。・・・やはり洞窟一択だな。」

「まぁ、そうなるな。」


そうか、海からの襲撃は、精霊術師相手には圧倒的に不利なんだ。水の上位精霊でも召喚されれば、一瞬で無力化されるのか。


「で、私たちはその軍の先遣隊として派遣されています。」

「そうか。で、規模はどのくらいだ?」

「規模は二個小隊で、60人前後かと。」

「所属は?」

「ジーミドル小隊とジーロウ小隊が出る予定です。」

「そうか、貴族連中は加わらないという事か。腰抜けどもめ。」

「我々はいかがいたしましょうか?」

「表立って俺たちの味方をすると、後々面倒になりそうだな。・・・俺たちと適当に戦ってくれ。」

「え・・。いやですよ。まだ死にたくないです。」

「いや、俺たちと言っても、俺たちは精霊祭が終わっていない。手が離せないんだ。だから、代わりの者を用意するとしよう。」

「・・・代わりの・・普通の人ですよね?」

「ガーラさんみたいな強力な精霊術師はやめてくださいよ?うちのアンナの精霊術が発動しなくなるんで。手抜きかと思われます。」

「精霊術の干渉か・・。大丈夫。代理の者は精霊術師ではない。」


仮にも勇者パーティーと呼ばれる人たちが、まるで初心者扱いの様になっている。この人たちの内、1人でも二個小隊位はしのげるのではないか?


「あぁ、私たちも手加減しながら戦うって、難しい事はしたくないから、そこそこの強さじゃないと面倒ですけどね~。」

「ルーナさん、それ、フラグっぽくないですか?」

「何が?」


男爵がニヤリと不気味な笑みを浮かべているのに気づかないのか!ルーナさん!


「大丈夫だ。勇者パーティー様に、ご迷惑はかけないよ。君たちの知り合いに頼むから、遠慮はしなくてもいい。全力で、自分の身を守れよ?」

「!」


ほら、言わんこっちゃない。

ヴァールさんもアンナさんも何かに感づいた様だ。剣士のディグさんはまだボーっと聞いているが、ルーナさんは更にフラグを立てまくる。


「男爵たちのパーティーが出てこなければ、私たちは大丈夫!これでも王国の冒険者ギルドメンバーと比較しても、最上位のランクに匹敵する実力なのよ?今のグリフ王国は軍事力不足でダメダメだしね。安心して、ちゃんと戦っている様に動くわ!」

「ルーナ?男爵は、グリフ王国の軍事力の枠に入っていないんだ。しかも、グリフ王国の冒険者って話は一切なかっただろ?」

「そうよ、男爵が、こんな時に頼る人っていえば、あ(・)の(・)人(・)達(・)じゃない?」

「?誰よ?」

「おっ、察しが良いな。俺の招集ですぐに飛んでくる奴は少なくないが、お前たちもいる事だし、今回は、あの姉妹にお願いしようと思っている。」

「「「!!!」」」


勇者パーティーが魔法を掛けられた様に固まってしまった。

ルーナさんは目を見開きながら、口をパクパクと動かしている。


「し、姉妹・・・死舞・・・メグ・・姉妹・・・。」


メグさん、師匠と行動を共にしているあの人、姉妹がいたんだ。俺にとっては恩人だから、怖いと思ったことは無いが、前日のルーナさんの取り乱し様から見ると、苦手な人もいるんだな。


「僕たちに、死ねと?」

「いや、身を守れ、死ぬなと言っている。」

「男爵!それはもう、殺人予告ですよ?」


一体、何があったんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。