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しあわせの国  作者: 狼眼
1章 しあわせの国・・グリフ王国・・

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森の巨人

男爵が一瞬の内に黒い侵入者を破裂?させた後、次の侵入者に緊張が走る。


「強敵って、男爵より強いのですか?」

「小僧、それは無い。しかし、今は精神力をすり減らした後なのだ。デュアルには悪いが、ここは休んでもらおう。」

「やってくれるのか?」

「フン!」


ガーラさんが両手を広げて声を上げる。


「長き時を生きる森の巨人よ。森の危機に備えよ。」


森の木々の間より、巨大な木の動きが見える。あれは。植物?巨人?


「あれは、森の上位精霊だ。やりすぎなければいいが・・・。」

「やりすぎるんですか?」

「しょっちゅうな。」




暫くすると、木の巨人は、洞窟の入り口に向けて歩みを進めている。

新たな侵入者が顔を見せる前に、地鳴りのような音を出しながら巨人は移動を終えた。


暫くの間、静寂と緊張がその場を支配した。

急に木の巨人が腕を振り上げ、洞窟の入り口に向けて振り下ろした。


「・・・っ・・ぃ・・・・!」


何か、声が聞こえる。木の巨人との戦闘が始まった様だ。ガーラさんは巨人に精神力を送り込んでいるように見える。


「・・・ゃ・・!!」


赤い爆発が起こり、一瞬の後に爆音が辺りに響き渡る。どうやら侵入者は魔術を使うらしい。

木の巨人は同じテンポで目標に向けて手を振り下ろす。先程の爆発は、余り効いていない様だ。

再び同じような爆発が起こり、続いて黄色い光が炸裂した。


「精霊術師もいるのか・・。ん?もしかすると・・・。」


男爵は何かを思いついたのだろうか?立ち上がり、ガーラさんの方へ近づく。


「おい、少し攻撃を緩めろ。」

「フハハハハ!侵入者は滅びろ!!!」

「おい、知人かもしれんぞ?」

「ほろびろ~!!」


ガーラさんの様子がおかしい。


「こいつ、テンションが上がるとこうなんだ。・・・まぁ、大丈夫かな?」


木の巨人と侵入者の闘いは、しばらく続いた。危険すぎる為、俺は近づくこともできない。男爵は楽しそうに傍観している。ガーラさんは人が変わってしまった・・・。


闘いが続く中で、巨人に多くのダメージが通り始めた様に見える。


「ちぃぃ!やるではないか!」


木の巨人の腕が切り落とされた。腕の良い剣士でもいるのだろうか?・・・あ、片足が吹き飛ばされた。

ダメージが大きすぎた為、木の巨人は精霊界に帰って行ってしまった。


「おのれ!!次は炎の巨人だ!」

「やめておけ!!」


男爵の拳が、ガーラさんの脳天に命中し、ガーラさんの行動が止まった。・・・生きてますか?


暫くすると、洞窟の入り口方面から、侵入者が姿を現した。入り口からは、若手の男女が出てきて、すぐにこちらに気付き近づいてきた。


「男爵!!ひどいですよ!なんで攻撃を仕掛けるんですか!!」

「あぁ、すまん。精霊祭で精神を削った後だったんで、こいつに任せたらこうなった。」

「ガーラさん!?何てことするんですか?・・・あれ、死んでます?」


あれ、この人。


「あ、ルーナさんじゃないですか!」

「え?あ、あれ、君は!グリフ王国の見習い軍人だった・・・呪われてた子!」

「アルバートです。ルーナさんはどうしてこちらに?」

「あぁ、そうね。ちょっと男爵の耳に入れたいことが有って。」

「どうしたんだ?」

「ここは私から話をしよう。男爵、お久しぶりです。」

「ヴァール君か。久しいな。どうした?」

「ここで話をしてもいいのでしょうか?」

「・・・。そうだな。家に行こうか。」


男爵とグリフ王国で勇者扱いされていたルーナさんたちは、話をする為に、男爵家に向かう事になった。俺も一応話を聞けるそうなので、ガーラさんを背負って後をついていく。


男爵家に到着し、応接室に通される。

すぐにメイドさんがお茶を持ってきて話が始まった。


「男爵、グリフ王から、この町、リーフへの進軍命令が下りました。」

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