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しあわせの国  作者: 狼眼
1章 しあわせの国・・グリフ王国・・

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精霊ってなんなのさ

「さて、最後はお前だな。お前は、俺と同じバスタードソードをメインウエポンにしているな。何故だ?」


あれ?俺だけ質問?


「先輩に勧められた事と、ちょうど売ってたから、です。」

「そうか、術を使うためではないんだな。・・・少し構えてみろ。」

「こう、ですか?」


俺は、ゴーレムを倒した時の突きの構えをしてみた。


「なるほど、筋力に物を言わせる突きか・・。破壊力はありそうだな。所で、なぜ大剣で突きなんだ?こういう武器は、剣の重さと筋力、遠心力で相手を叩き切るのが一般的なんだが。」

「それは、俺の師匠がエストックを愛用していて、突きメインの指導が多かったもので。」

「この体格で突きか。悪くはないが、勿体ない気もするな。ま、それもお前の個性になるだろう。」


男爵は、俺の体つきを見ながらブツブツと独り言を言い始めた。体のしなりがどうとか、威力を上げるならどうだとか。正直マニアは扱いにくい。


「所で男爵。・・男爵がバスタードソードを使う理由って、術を使うためなのですか?」

「あぁ、そうだ。武器だけでは勝てない闘いも多い。勝つためには、様々な手段を持っておかなければならない。俺の場合は、それが精霊術であっただけだ。」

「精霊術・・・。精霊が見えるのですね?」

「あぁ、だれにでも見えるだろ?見えないのは、気が付いていないだけだ。」

「私にも見えているのでしょうか?」

「当然。見るだけなら、相性は関係ない。・・・例えば、前の目の前には何がある?」

「男爵です。」

「・・そうではなく、・・空間があるよな?空間は見えているけど見えていない。そうだろ?」

「そうですね。」

「では、夕刻に空が赤くなるだろ?なぜだ?」

「日の光がそう見えるから?かな?」

「そうだな。だが、見えないはずの空間に色がついて見える。不思議だよな。実は、それらの現象には、精霊の力が介入しているんだ。空気や水、火、土、木、光や闇にも精霊は影響を与えている。明日からの精霊祭で、お前も見れるようになるかもしれないな!もし、精霊を見る事が出来たら、俺の友を紹介してやろう。」

「はぁ。」

「よし!じゃぁ、さっきの奴らの武器を見に行ってやるか。」


あ、俺の武器は良いんですね?まぁ、武器マニアが持っている剣と同種を持っていた事も理由だったのだろうが、武器マニアが精霊にも精通しているとは思わなかった。


一人取り残された俺は、壁に飾られている武器を鑑賞しながら、訓練所に向かう事にした。


様々な武器がある。飾り模様が豪奢な剣、異常な曲線を描いている剣、刀身の片側にしか刃がついていない剣、手甲と一体型になった剣、刀身の中ほどに握る場所がある巨大な剣・・。見ているだけでも飽きない数が取り揃えられており、武器屋というより博物館の様な趣もある。


そういえば、男爵の剣を見せてもらいたかったな。たしか、鎧の騎士が剣になっていた、と思ったが、あれは何なのか?ちょっと興味があるじゃないか。は!おれも武器マニアに毒されて来たのだろうか?

そう考えていると、奥の方からサンタスの叫び声が聞こえた。


「げ!来た!!」

「げ!じゃないだろ?お前たちの武器が、体に合っているかを見に来てやったんじゃないか。有難く思え。」


これは、長くなりそうだな。食堂で飲み物でも貰ってくるか。武器の確認の後のあいつ等には、飲み物が必要になるだろう。


「ちっが~う!!握りが成っていない!そこはこう!ここはこう!持ってみろ!!・・おい!そっちの細いの!短剣の構えが成ってない!順手はこう!逆手はこう!・・おいおい!槍をそんな風に構えたら、槍の良さが消えてしまうだろ!こう持つんだ!こう!・・・・・。」


さ、買い物行こ!

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