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しあわせの国  作者: 狼眼
1章 しあわせの国・・グリフ王国・・

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飲み物でも飲みながら

「で、どんな情報があるんだ?」

「まぁまぁ、飲み物でも飲んでは無そうではないかね。」


そう言って、果物の香りがする飲み物を手渡してきた。乾いた風の中で話をしていたこともあり、体は水分を欲しているようだ。

飲み物の香りを嗅いでみると、いくつかの果物を混ぜて作っているようだ。・・・うまい!体の乾きが癒えていく。これなら何杯でも飲めそうだ。


「銀2枚ね。」

「・・・金を取るのか?」

「お兄さん方、ここは私の店だよ?物を提供する、対価を支払う。当たり前の事ではないのかね?」

「まぁいい、ここは俺が払おう。」

「まいど。」


ビルットはイライラしているが、この商人と口論するには相手が悪い。正論を並べ立てて我を通すタイプ。正直やりずらいな。


「では、話をしようか。まずはこの町、リーフの領主である男爵様の事だ。男爵様は、この精霊祭で必ず各露店を回って挨拶をするんだ。露店に入れば10日以内に会うことは可能だ。だが、兄さんの様子だと急いでるだね?だとしたら、町の中央付近に大きめの建物がいくつかある。その建物は領主様たちがよく利用される建物で、神殿や学院の機能を備えているのだよ。特に訓練所には毎日顔を出すらしい。」


「そうか!中央付近の大きめの建物で、訓練所を探せばいいんだな!いつ頃行けば会えるんだろうか?」

「・・・。金2枚では、ここまでだよ。というか、そこからは男爵様のプライベート。我々がどうこう言う事ではないと思うがね。」

「あぁ、そうだな。ありがとう。っていうか、この町がリーフだったんだ。・・・ビルット、一度二人と合流しようか。コーギはもしかしたら、自分の実家に行っているかもしれない・・・。」

「そうだな。目的の場所は定まったし、これ以上の情報は無いだろうが・・な。」


俺たちは商人にお礼を言い、その場を離れた。商人と別れる際の顔、微妙な表情をしていたが、まだ何かを知っているのだろうか?まぁ、商人の店は分かっているんだ、何かあったら聴きに戻ろう。


暫く歩くと、町の入り口である集合場所に到着した。


「おぅ、来たな。」

「待たせたか?」

「いや、問題ない。」


俺たち四人は、さっそく情報の交換を行った。洞窟の中で出会った大男は男爵だろうという事、もうすぐ精霊祭が始まるという事、最強と呼ぶに相応しい人が何人も存在する事、この町がリーフと言いコーギの故郷であるという事。町の中でいろいろなものを買わされたという事・・・。様々な情報を共有していった。そんな中、俺たちが聞けていなかった情報をギニンが持ってきていた。


「で、この町の領主はデュアル男爵で戦士としても超一流でありながら、精霊術にも精通しているらしい。」

「メイジではないのか・・・。鎧の騎士を連れているから、てっきり・・・。」

「そこは謎だが、若い頃に苦労して身に着けたらしい。」

「じゃあ、精霊を使役して、なんたらかんたらって奴は、誇張されていたって事か。」

「いや、それは別にいる。らしい。」

「なんなんだ、この町は・・・。」

「そんな強者が領主だから、この町は安全に過ごせてるんだろ?いい事じゃねぇか!呪いで使役しているどこぞの王様とは大違いだ。」

「まったくだ。」


情報交換がいつの間にか男爵の話で盛り上がってしまう。


「じゃぁ、男爵に会いに行こうぜ!コーギの場所を聞き出すんだ!早くしないと、鎧をひん剥かれてしまう!」

「無いと思うがな・・・。行くか。」


コーギの安否(平気だと思うが)が確認できるまでは安心できない!

すぐにでもコーギのもとへ(露店でも見ながら)急がなくては!!

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