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しあわせの国  作者: 狼眼
1章 しあわせの国・・グリフ王国・・

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楽しい情報収集

「強い男?そりゃぁ、何と言ってもガーラさんだろう。なんでも最強の精霊を呼び出して使役できるらしいぞ?そんな事より、兄ちゃん!このなんでも入るバッグを買っていかないか?」

「そ、そうか、ありがとう。そのバック、きっと何でも入るんだろうな~。まぁ、色々見てからにするよ。」


「強い男?なら、デックさんだろ!その昔、短剣一つでドラゴンにとどめを刺したらしいぜ?どうだい?その短剣と同じモデルのこのグラディウス。中々の逸品だと思わないか?金120でいいぜ?」

「ああ、俺は短剣は使わないんだ、連れにナイフ使いがいるから聞いてみるかな?」


「最強?そりゃハンナさんだろぅ?女性冒険者でメイジ、最強の魔術を使いこなすらしいな。つい最近も町の外れで巨大な火柱が上がっていたぜ?大人しそうな見た目なのに・・・怖いんだぜ。!絶対に言うなよ!な!俺は関わらないから!言うなよ!!」

「いや、大男を探して・・・あぁ、逃げて行ってしまった。・・・なんだこの町は。最強だらけじゃないか・・・。」


こうすぐ昼時になるというのに、有力な情報ばかりで絞ることが出来なくなっている。聞いただけでも5人から6人は最強がいるようだ。短剣でドラゴンを倒す?最強の精霊を使役?眉唾物の夢物語を平気で語る住民たち。あ、でも女メイジの話は、本気で怖がってたな。あれは実在するのか・・・関わらないようにしよう・・・。


あと一人くらい話を聞いてから集合場所に向かうか。


「「すみません、ちょっとお伺いを・・・。」」

「ビルット!」「アル!」


狭い町だけあって、ビルットとかち合ってしまった。


「なんだね?お兄さんがた。聞きたいことがあるのかね?」


声を掛けておいてなんだが、怪しい男だな・・・。白い帽子にまる眼鏡、付け髭みたいなひげ・・・。まぁ、とにかく情報収集だ。


「あぁ、失礼。この辺で最強っていえばどんな人がいる?」

「ぼろマントを羽織った大男だ、知らないか?」


「同時に聞かれても・・・。まぁ、その人なら。」


「「知ってるのか!!」」

「当たり前だろ?この辺境の地で最強は領主様だよ。聞いたことないのかね?剣一つで受勲するに至り、ちょうど20年前にこの辺境の地の領主となったお方だよ。てっきり兄さんがたは、この街の精霊祭に来たのかと思ったが、違った様だね。」

「領主様?男爵の事か?」

「もちろんそうだよ?強く優しく、慈悲深いお方だ。精霊祭は10日ほど続くから、男爵にお会いすることもあるかもしれないな。まぁ、あの方はいろいろな意味で目立つから、すぐにわかると思うがね。」


そうか、男爵・・・。確かに噂は聞いたことがある。世界中を冒険して回り、古代遺跡を踏破し、街を興した。てっきり、作り話だと思っていた・・・。本当の事だったのか、誇張された物語なのか・・・。だとすると、精霊使いやドラゴンの話も本当?なのか?・・・まさかな・・・。そんな最強がゴロゴロいてもらっては困る。きっと男爵の昔話から生まれたおとぎ話だろう。


「で、男爵はどこにいるんだ?」


ビルットは更に食い下がる。


「私が知っていると思うのかね?私も商人の端くれ、売れる情報なら売ってあげようではないか。いくら出せるのかね?」

「こいつ!いきなり金かよ!」

「はした金はいらないのだがね、タダで貰った情報を信じれるのかね?兄さん?だったら信じれる情報をはした金で買った方が、安心できるのではないかね?その安心をその金で買うのだよ。」


「さぁ!」とただならない気迫で迫ってくる。確かに、言い分は分かる。金か・・・。あんまり持ってないんだよなぁ。


「ビルット、いくら出せる?」

「金3,銀11,これが全財産だ!下手な情報は命を落とすと思え!!」

「こっちの兄さんはおっかないね。よかろ。金1で売ろう。」


「ここはうるさいから」と飲み物を売っている店の裏手で話を聞くことになった。

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