表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しあわせの国  作者: 狼眼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/505

暴かれた真実

勇者パーティーのルーナが、コーギにやさしく語り掛ける。


「どぉ?思い出した感想は?」

「そんな場合ではない!母の薬、急いで母の薬を届けなきゃ・・・。」


おもむろに立ち上がり、外へ向かおうとするコーギをルーナが呼び止める。


「一体何年前の話よ。悪いけど、今動いても無駄よ。いったん落ち着きなさい。」


ほらっ!といってコーギを椅子に座らせた。


「この街にあなたを探しに来る人がいないって事は、悪く思わないでね。

多分、そういう事よ・・。」


コーギは焦りと怒りと絶望に震えている。


「実はね、私たちは王国に呼ばれて来たけど、特に何もされなかったの。おそらく呪いをレジストされることを恐れたのね。だから、都合よく私たちを討伐に向かわせたんだわ。でも、その間もずっと監視の目は合ったの。だから下手に動けなかったってわけ。こんな騒動がなければ、こんな風に人と接触することはできなかったでしょうね。」


そう言うと、残りのエールを一気に飲み干す。


「よく考えなさい、罪人の記憶を消して元の日常に戻すって、おかしいでしょ?あんたたちの話を聞いてさらに気持ち悪くなったわ。

例えば、暴力事件があって、加害者の記憶が消されたらそれで丸く収まる?わけないでしょ!一般市民もみーんな、ある程度の呪いにかけられてんのよ。」


俺たちが当たり前だと思っていた事をルーナは簡単に否定した。確かに、一般の人は・・・。どうなるんだ?そんな噂も聞いたことがない・・。はずだ。


「コーギ?あんたは冷静になりなさい。そして、何らかの理由をつけてこの王国から出るの。故郷に戻るのもいいと思うわ。焦っても悪目立ちするばかりよ。」

「少し、時間をくれ・・・。」


コーギは少し水を飲んで俯いた。


「で、次はだれにする?コーギちゃんを見て怖くなった?」

「多分、コーギと同じくらい拘束が少ないのはリンだろう。次が俺かビルットかな?」

「俺はそこまで多くないぞ!アルの方が多いだろ!」

「サンタス・・・。お前は俺の倍以上だ・・・。あとギニン、お前もサンタスと一緒に入ることが多いから、俺以上だ。」

「アニキ~。」

「じゃぁ、次はリンちゃんでいいのね・・・。リンちゃん、頭をこっちに・・・。」


ルーナはリンにもディスペルマジックを使い、解呪を行った。


「いたたた・・・。」

「光の命の根源よ、かの者を癒せ・・マインドヒール・・。」

「ふぅ、楽になったぁ、ありがとうございます!」

「どぉ?何か思い出した?」

「あっ、ほんとだ!なんで忘れてたんだろ。」

「何を思い出したんだ?」


「・・・魔術の使い方。」


「はぁ?なんのメリットがあるんだ・・・。」

「たぶんねぇ、魔術を使い続けると、魔力と魔術抵抗力が上がるのよ。魔術適性検査を行いつつも魔術抵抗力の上昇を抑えてたのね。」


「じゃぁ、王国軍の魔術部隊はどうなるんだ?」

「それこそマインドコントロールでしょ?」

「えげつねぇ・・・。」


どうやらリンは、素質はあるが洗脳には至らなかったらしい。従軍させてからじっくりと洗脳するのだろうか?


「ほんっと、おぞましい国よね・・・。簡単には死ねない、殺されない・・。裏を返せば、死ぬまで操られる・・・。それこそ【死遭わせの国】よね・・・。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ