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6.父の名は。―1

「はい、あ~んっ」


 タモンは憮然とした表情で、ウォリの口の中にスプーンを突っ込む。


「あちっ! あちちっ!! せめてふーふーしてから食べさせてくれよ!! んじゃ、はい、あ~んっ」


 ウォリのリクエストを無視してタモンはスプーンを突き出した。


「あちっ! あちちちっ!! そこ口じゃないから! ほっぺに当たってるからぁ!」


「当ててるんだよ」


 ある種の拷問に近いことをしているのに、何故か楽しそうなウォリに納得がいかなかった。


 ちなみに、朝から二人が何をしているのかというと、前回タモンがウォリをボコボコにした際にウォリが腕を痛めたらしく、食事の手伝いをお願いされていたのである。


 当然、タモンとしてはそんなことやりたくなかったが、自分のせいで怪我をしたと聞かされた以上、放っておくわけにもいかない。

 というわけで、ウォリは朝からルンルン気分でタモンにあ~んをしてもらっているのだ。


「いやーっ! 師匠に愛のこもった手作り料理を作ってもらった上に、こうして食べさせてもらえるなんて! サイコーッ! バブみを感じる!」


「意味の分からない言語を使うな……。というか、さっさと食べてくれないか? やってるこっちは面倒なんだぞ?」


「面倒……えっ? 師匠のせいでオレの大事な体が傷物になったっていうのに、そんな酷いこと言うの?」


 捨てられた野良犬ような目でタモンを見つめるウォリ。

 マジでブン殴りてぇ、とタモンは心の底から思っていた。

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