3.美少女→おっさんの場合―1
いったい、何故こんなことになったと、タモンの長女であるルナは必死になって考えていた。
まずは朝。
目が覚めたら見たこともないような城に召喚されていた。
魔法陣ってどこのファンタジー?
そして昼。
そのままの勢いでお姫様と婚約の儀を交わさせられた。
逆玉の輿ってレベルじゃない。
そんでもって夜。
今現在、豪華な天蓋付きベッドの上で、そのお姫様と一緒に寝ているわけだが。
(どうして、よりにもよってあの“クソ親父”の体で転生してるのーーーーー!?)
それがもっとも疑問の残る点であり、納得出来ない点だった。
「そ、それじゃあそろそろ、ルナ様……」
隣で寝ていたフィリの指先が、ルナの右手に触れた。
突然の感触に、ルナは大きな体をビクッと震わせる。
「夜伽を……始めましょうか……?」
(いや犯罪だろクソ親父ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!)
何故かタモンのせいにされているが、フィリはまだ幼さの残る可憐な少女で、金髪碧眼、ウェーブのかかった美しいロングヘアーはまるでフランス人形がそのまま動き出したようだった。
「あ、あのさ、フィリちゃん」
「フィリ……でいいですよ。ルナ様はもう、私の夫なのですから」
「歳いくつなの」
「十四歳です」
(このロリコン親父がーーーーーーーーーーー!! 娘より年下の子と再婚するって何事だーーーーーーーーーーーーーーー!!)
何故かタモンのせいにされていた。




