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能力の優と劣  作者: 俊
二章:成長の体育祭編 (二学期)
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[二章-33:vs.御剣 二回戦]

———翌朝

悠一が朝飯を持っていくと一馬の姿はそこにはいなかった。

一馬は、御剣の家の前にいた。

「…ん?悠一くんはどうした?」

と御剣が尋ねる。

「………師匠、勝負です」

と一馬は御剣の言葉に答えることもなくそれだけ言った。御剣はしばらく間を置いた後、静かに頷き、森の中へと歩いていく。一馬は、御剣が何を言わんとするかを理解し、ついていく。


———森の中

そこには、悠一が一馬を探すようにしてキョロキョロと歩き回っていた。悠一は、二人を見るとこれから何をするかを悟ったらしく静かに下がっていく。

「………五分でいいな…いくぞ」

とだけ御剣は一馬に向かって斬りかかる。一馬は刀を作り出し防ぐ。その隙を狙い一馬は蹴りを仕掛けるも外れる、いやかわされる。御剣の次の一撃に気づきギリギリ刀を当て防ぐ。そのまま鍔迫り合いに近い状況になって押し合う二人。しばらくの拮抗による静寂ののち一馬は押し飛ばされてしまう。一馬は、地面に倒れこむ。一馬が意識を御剣に向けると御剣は一馬に向けて刺突を放っていた。一馬は転がることによって、刺突を回避する。次の一撃、その次の一撃、さらにその次の一撃と転がり回避し続ける。しかし木に体がぶつかり次の回避が行えなくなる。突き刺さるその寸前で能力防御壁(ディフェンス・ウォール)を張り止める。その間に一馬は体を持ち上げる。一馬は半月剣の構えで背後を取り、一撃を放つ。御剣はしゃがんでかわし、そのまま一馬の方を向き拳を放つ。一馬はぐっ、と唸り後ろに下がる。一馬は一気に距離を詰め斬りかかるも御剣に止められ、また鍔迫り合いの状態になる。また一馬が押し飛ばされるのを見た後御剣は

「…時間だ」

と言った。それを聞いた一馬は全力で悔しさを押し殺し、御剣の家に向かって走る。一馬は数日分の食料を持って、御剣達が戻ってくる前に走り去る。そして一馬は川まで走って行った。

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