[一章-22:試験《Test》]
部屋に一馬と宇佐美が戻ってくると、
「あっ、戻ってきた」
と響也。太樹は一馬の怪我に近寄りながら、
「アニキ!怪我大丈夫ですか?」
と尋ねる。先程は宇佐美に遮られていたので、かなり大袈裟に怪我の上に被さった、絆創膏を見て心配する。
「ほんとごめんね、一馬くん」
と怪我をさせてしまったことを悔いている遊。
それに答える、
「大丈夫だよ、さて勉強の続きしようか」
という一馬の一言。みんなはそれを聞き、各々勉強に取りかかる。そして分からないところを尋ねる。
———数時間後
「あー、疲れた」
とバラバラに言う一同。みんな結構真面目に勉強していたので、課題だけはほとんど終わった。
「そろそろ、いい時間だな」
と一馬。
「そうね、みんなお疲れ〜」
と宇佐美。
そして、みんなが荷物をまとめて帰り始める。ひな、雫以外が帰った後、最後に一馬が一言。
「今日はありがとな」
「こちらこそ血をありがとう」
と少しズレた感謝を述べる宇佐美。
———数日経って試験初日
今回の初日は、能力系統のテストがなく全て学習系だ。
「にぃ、テストいけそう?」
と歩きながら尋ねる雫。彼女らは今登校中だ。
「俺は何とかな、みんなはどうだ?」
と尋ねる一馬。それに答えるように頷く、ひなや太樹達。
「一番心配なのはあんたでしょ、一馬。能力のテストの段階でかなり不利なところを背負ってるんだから」
いつになく真面目且つ正確なひなの言葉。
「これに関してはぐうの音も出ません」
———一馬のクラス
「一馬〜、勉強大丈夫か?」
と尋ねる響也。
「大丈夫だよ、そんなに俺って勉強できないの?」
と心配されすぎて自信を失った一馬。と、先生が入ってきて、
「よーし、席につけ〜ホームルーム始めるぞ」
と言う。
「……………………朝の連絡は以上だ。試験頑張るように」
さて、試験が始まる。




