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私選和歌集  作者: 如月瑠宮
小倉百人一首より
18/73

62番から65番

よしさらば辛さは我にならひけり頼めて来ぬは誰か教へし 清少納言

 それならば、辛さを私に習ったと言うのですね。期待させて来ないのは誰が教えたのでしょう。


※「頼めたる夜」に来なかった男が後にやって来たが会わなかった時、「辛きことを知らせつる」と人を通じて伝えてきたので詠んだ歌です。期待させて来ない方が酷いのではないかと訴えています。

清原深養父(36番作者)の曾孫で元輔(42番作者)の娘。枕草子の作者でもあり、素晴らしい才女ですね。




みちのくの緒絶をだえの橋やこれならむふみみ踏まずみ心まどはす 左京大夫道雅(藤原道雅)

 陸奥の緒絶の橋とはこれの事だったのか・・・踏んだり踏まなかったりして、心を惑わせます。


※「ふみみ踏まずみ」は「文」が連想されるので、手紙を貰えない状況が伝わります。「栄花物語」では当子内親王に歌を贈った後に高欄に結び付けた歌となっています。当子内親王は斎宮だった皇女で道雅との密通が父の三条天皇に知られて引き離されました。

乱行の噂があり、「悪三位」や「荒三位」と呼ばれましたが、内親王との仲を引き裂かれたのがショックだったのでしょうかね。真相は分かりませんが。

高階貴子(54番の作者)の孫に当たります。




吹く風をいとひもはてじ散り残る花のしるべと今日はなりけり 権中納言定頼(藤原定頼)

 吹く風を厭う事はありません、散り残った花への導に今日はなるのだから。


※凡河内躬恒(29番作者)の「吹く風をいとひもはてじ梅の花散りくる時ぞ香はまさりける」の本歌取り。本歌から考えれば、散り残る花は梅の花でしょうか。

藤原公任(55番作者)の息子。大弐三位(58番作者)や相模(65番作者)といった女性達と関係を持っていたようです。貴公子らしいですね。

ですが、小式部内侍(60番作者)には痛い目にあっています。風流が有るのか、無いのか・・・




手もたゆくならす扇のおきどころ忘るばかりに秋風ぞ吹く 相模

 手が怠くなる程使い慣れた扇の置場所を忘れてしまう程に秋風が吹いています。


※涼しい秋風が吹いている為、夏にはあんなに使った扇を置いた場所を忘れてしまったといった感じですかね。見事な趣向です。

養父は源頼光(実父説もありますが)で実父は不明。夫となった相模守大江公資との結婚生活は破綻し、藤原定頼(64番作者)と恋人になったようです。まぁ、強引に妻にされた上に任国で女を作られたら、元々好意を持っていた相手に靡きますよ。

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