逃走してきたルト
リーアさんに聞いた話が正しければ、今日は勉強と所作の練習だったはず。
なのに、どうしてルトがいるんだろう?
そう思っているとルトが一つのノートを取り出した。
ノートには文字が書かれていた。
一枚目。
【抜ゖだㇱてきだの。】
(どうやってよむんだろう?)
…けだ…てきだの…?
はじめのひともじとよんもじめがわからない。
うーん…?
ルトは、おべんきょうのじかんだったのにここにいる…。
とゆうことは。
1,でてきた
2,おてつだい
3,にげてきた
おもいついたのはこの3つ。
どれだろう?
うーん、ぜんぶなんかへん。
そう考えてとりあえず、もう一つの方をみることにした。
二枚目。
【だヵらこごにぃる。】
だ…らこごにいる?
あ、「だからここにいる」かな。
ということは、一つめは、「にげだしてきた」だ!
つなげると「にげだしてきた、だからここにいる」か。
小声でルトに。
「え、にげだしてきたの?」
と聞くと、こくりとルトが頷いた。
よく、ここまでこれたな。
あんな、たいへんな坂だったのに…。
そう思っているとルトが紙に何か書き始めた。
【さヵのぼてきたの?】
うん、というように首をたてにふった。
【ごこにすぐごれるてんぃのとごろがあるょ】
——数秒後。
(あっ。)
『坂を登ってきたの?』
『ここにすぐ来れる転移のところがあるよ。』
……えー。
すぐこれる場所があったならそこからきたかった。
私のさっきの坂道は一体…。




