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ルトとの遭遇

そして、今私は台車で段ボール3個とお皿50と漬け物石を運んで坂道を登っている最中だった。


「はあ、はあ。」


疲れる。


坂を登ってから30分くらい経ったけど。

なにより、坂が急すぎる。

それにまだ、頂上が見えない。



私は先ほどからずっと自分に言い聞かせていた。

バランス感覚が命。

力を抜かない。(って言うか抜けない。)


もし崩れてしまったらお皿50個が無惨にガッシャンと割れる未来が見えるから。

それに思ったよりも漬物石が重い。




そんな事を思いながら押しながら登っていると。


「あ、やべ…」


うっかり、台車を押す力を緩めてしまった。


一気に重みがくる。


そして体で押さえきれなくなり、手が滑り台車が坂の下へと落ち始めた。


(待って…。せっかく、坂の下が見えにくい場所まで来たのに。)


走って追いかけるが台車のスピードはますます速くなっていく。


(嫌だー。初めからなんて)


と思い走るスピードを上げる。


(台車を止める前に私が転げ落ちそう……。)


そう思いながらなんとか。



しばらく追いかけてようやく。


(台車を止めれた…)


「ゼェゼェ。」



(よし、登る…)


気持ちを切り替え、頂上を目指そうと坂を見た瞬間さっきまでの気持ちは一瞬にして消え去った。


(ここを登るの?)


そう、自分に問いかける。


(え、でも降りちゃったら今までの時間とか無駄になちゃうよ。)


(そうだけど、降りた方が楽…。)


ああ、もう。

今までの時間を無駄にしたくないから登る!




登り始めて20分後。

霧が晴れ。


なんとか頂上に着いた。


「…疲れた」


と思いながら息を切らしていると後ろから。


トントンと肩を叩かれ振り返るとレオさんだった。


「台車…持っていくね。」


「ありがとう。」



「それと……カルヤは中に入って…仕事。」


「聞いたら教えて…くれる。」


「じゃあ、ファイト!」


と言って台車を押しそそくさと中に入っていった。



(ファイトか…)


まぁ、中に入るか。



中に入ると、メイドさんの一人から、皿洗いと、洗い終わった皿を片付けて届ける仕事を頼まれた。


(メイドさんってすごいな。こんな量を毎日やってるのか)


と思いながら洗い終わった山になった皿を拭きながら考える。


そして皿を拭き終わり片付け始めた。


(あれ、届かない。もうちょっとなのに。)


皿を棚に入れようとするが、後少しの所で入らない。 


苦戦しているとヒョイッと皿が浮かび棚に入った。

横を見てみると同い年くらいの女の子のメイドさんが皿を代わりに入れてくれていた。



(‥ん?)


その時、その子の髪色が目に入り顔を上げてみるとそこにいたのは。


ルトだった。



何で‥いるんだ?

ここに……。


リーアさんに聞いた話が正しければ、今日は勉強と所作の練習だったはず。


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