表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奈落に落とされたが、そこは俺の領域だった  作者: 忍絵 奉公


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/62

第49話「核七つ」


 八十階。

 重い扉が開く。

「……でかいな」

 現れたのは。

 巨大なゴーレム。

 一体。

 だが。

 圧が違う。

「ボスだな」

 レオンが前に出る。

「さっさと終わらせる」

 踏み込む。

 一閃。

 腕が飛ぶ。

「……遅い」

 だが。

 ゴーレムは止まらない。

 むしろ。

 そのまま殴り返してくる。

 ドゴォン!!

「っ!」

 盾役が受ける。

 吹き飛ばされる。

「なんだと……!?」

「硬ぇ!」

 魔法使いが叫ぶ。

 火魔法。

 直撃。

 だが。

 ほぼ効いていない。

「魔法も通りにくい!」

「核探せ!」

 レオンが叫ぶ。

 ゴーレムの体。

 光る点。

「一つ目!」

 突き刺す。

 破壊。

 だが。

 止まらない。

「……は?」

 二つ目。

 肩。

 破壊。

 三つ目。

 背中。

 破壊。

「まだ動く!?」

「いくつあるんだよ!」

 苛立ちが混じる。

 ゴーレムが踏み込む。

 床が砕ける。

 拳。

 直撃。

「ぐぁっ!」

 盾役が膝をつく。

「回復!」

 バフ役が叫ぶ。

「追いつかない!」

 ダメージが重い。

 そして。

 削っているはずなのに。

「回復してる!?」

 魔法使いが気づく。

 さっきの傷。

 戻っている。

「再生してるぞ!」

「クソが!」

 レオンが舌打ちする。

「核全部壊すしかねぇ!」

 だが。

 いくつある?

 見えない。

 分からない。

 焦り。

 初めてだった。

 このパーティに。

 “負け”がよぎる。

「……撤退」

 バフ役が小さく言う。

 一瞬の沈黙。

「……いや」

 レオンが低く言う。

「まだだ」

 目が鋭い。

「削れてる場所がある」

「どこだ!?」

「見ろ」

 ゴーレムの足。

 一部。

 ひびが残っている。

「……あれ?」

 魔法使いが気づく。

「さっき水魔法当てたとこだ」

「なんだと?」

「火は戻ってる」

「でも水は戻ってない」

 一瞬の静寂。

 そして。

 レオンが笑う。

「なるほどな」

「弱点か」

「いける!」

 魔法使いが杖を構える。

「水で削る!」

 連続詠唱。

 水弾。

 水刃。

 連続で叩き込む。

 ゴーレムの動きが鈍る。

「今だ!」

 レオンが突っ込む。

 四つ目。

 五つ目。

 核を破壊。

「あといくつだ!」

 六つ目。

 頭部。

 砕く。

「残り一つ!」

 全員が集中する。

 ゴーレムが暴れる。

 腕を振るう。

 地面が砕ける。

「くるぞ!」

 盾役が踏ん張る。

「押さえろ!」

「任せろ!」

 衝撃。

 耐える。

 その瞬間。

 背中。

 一瞬だけ光る。

「そこだぁ!!」

 レオンが跳ぶ。

 全力の突き。

 核を貫く。

 ピシッ

 音。

 次の瞬間。

 ゴーレムが止まる。

 崩壊。

 沈黙。

「……はぁ」

 誰もが息を吐く。

「初めてだな」

 盾役が笑う。

「こんなに時間かかったの」

「だが」

 レオンが剣を収める。

「面白い」

 口元が歪む。

「やっとだ」

 本気の顔。

「やりがいが出てきた」

 一方。

 コントロール室。

「……へぇ」

 アクアが目を細める。

「見抜いたか」

「すごいね」

 ユウが素直に感心する。

「普通気づかないよ?」

「まぁな」

 だが。

 アクアは笑う。

「だからいい」

「え?」

「これで」

 石板を叩く。

「次はもっと削れる」

 ユウがニヤリとする。

「性格わる~い」

「だから言っただろ」

 アクアが静かに言う。

「ここからが本番だ」

 迷宮は。

 攻略されるたびに。

 牙を研ぐ。

 そして。

 その先には。

 復讐が待っている。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ