第136話 バカンスシャークと浜辺バーベキュー
巨大サメ。
バカンスシャーク。
「シャァァァァ!!」
砂浜。
爆走。
しかし。
アクア達の目の前で。
ぴたり。
停止。
「……ん?」
サメ。
くいっ。
くいっ。
首を動かす。
まるで。
“乗れ”と言っているようだった。
ユウ。
「乗る!」
即決。
アクア。
「ちょっ――」
止める前に。
ユウ。
ぴょん。
サメの背中へ。
その瞬間。
バカンスシャーク。
「シャァァァ!!」
再加速。
砂浜。
シャーーーーッ!!
ものすごい勢いで滑走。
ユキ。
「きゃぁぁぁ!?」
砂煙。
ぶわぁっ。
そのまま。
海へ突入。
ザバァァァン!!
そして。
海面。
滑走開始。
「はやーーーい!!」
ユウ。
大はしゃぎ。
サメ。
水上。
爆速。
波。
左右へ弾け飛ぶ。
カーブ。
ぐいぃぃん!!
遠心力。
サメ。
真横。
ユウ。
「わはははは!!」
アクア。
浜辺から見ながら。
「完全にマリンスポーツだな……」
一方。
アクア。
バーベキュー準備開始。
木製テーブル。
鉄板。
炭。
火。
ぼぅっ。
冷蔵箱から。
巨大カニ。
取り出す。
ユキ。
「でかっ……!」
アクア。
慣れた手つき。
殻。
割る。
半分。
焼く。
ジュゥゥゥゥ……。
香ばしい匂い。
ユキ。
ごくり。
アクア。
「カニは半生がうまい」
謎調味料。
ぱらっ。
香辛料。
ピリ辛。
香ばしい匂い。
さらに。
表面だけ軽く炙る。
アクア。
「ほら」
ユキへ渡す。
ユキ。
恐る恐る。
ずるっ。
白い身。
綺麗に抜けた。
ぱく。
「――っ!!」
固まる。
次の瞬間。
「お、おいしぃぃぃぃ……!!」
感動。
涙。
じわっ。
「周りサクってしてるのに……!」
「中がトゥルントゥルンですぅぅ!!」
さらに。
「甘い……!」
「旨味がすごい……!」
「あとこのタレ!」
「ピリ辛で香ばしくてぇぇ……!!」
完全に食レポ状態。
アクア。
ちょっとドヤ顔。
「だろ?」
遠く。
海上。
ユウ。
サメで爆走中。
しかし。
ふと。
浜辺を見る。
ユキ。
何か。
食べてる。
ユウ。
「!!」
危機感。
「戻って!!」
サメ。
「シャァ!!」
急旋回。
海面。
爆走。
ザザザザザザッ!!
そして。
勢いそのまま。
浜辺へ突撃。
ジャァァァァァン!!
サメ。
空中ジャンプ。
バーベキュー前。
着地。
ドゴォン!!
砂。
舞う。
ユキ。
「きゃぁ!?」
ユウ。
飛び降りる。
「食べるー!!」
即。
カニ掴む。
そして。
ばりっ。
殻ごと食べた。
アクア。
「え?」
ユウ。
もぐもぐ。
「サクサク!」
「中トゥルントゥルン!」
「おいしー!」
アクア。
「いやそれ殻は食わないぞ!?」
ユキ。
「食べれるんですかそれ!?」
ユウ。
「食べれた!」
バカンスシャーク。
横で。
じーっ。
ユウ。
「あ、サメさんも食べる?」
カニ。
差し出す。
サメ。
ぱく。
もぐもぐ。
次の瞬間。
キラーン。
目。
輝く。
「シャァァァァァ!!」
テンション爆上がり。
そして。
アクアの後ろにあった。
巨大カニ箱。
丸ごと。
くわえた。
アクア。
「あ、おい!」
サメ。
そのまま。
海へ全力逃走。
ザバァァァァン!!
ユウ。
「あー!」
ユキ。
「泥棒サメぇぇ!!」
アクア。
頭抱える。
「福利厚生施設、自由すぎるだろ……」




