第135話 南国パラダイス拡張計画
百階。
コントロール室。
戦闘終了後。
ユウ。
異空間バッグへ。
がんがん物を詰め込んでいた。
アクア。
「だから整理しろって!」
ユウ。
「入るから大丈夫!」
全然大丈夫じゃない。
その時。
ピコン。
アクア。
「あ?」
視界。
半透明画面。
【ダメージゲージ 92%】
アクア。
「うわ」
ユウ。
「?」
アクア。
思わず距離を取る。
ユキ。
「なんです?」
アクア。
「いや……激戦だったからか」
百階ボス。
阿修羅アスラ。
過去最大級の戦闘。
ダメージ。
興奮。
高揚。
全部重なった結果だった。
アクア。
「今日はもう休憩だ」
ユウ。
「さんせーい!」
ユキ。
「やったー!」
三人。
福利厚生施設へ向かう。
南国部屋。
相変わらず。
別世界。
白い砂浜。
ヤシの木。
青い海。
波音。
ユウ。
「やっぱここ好きー!」
走る。
アクア。
ふと止まる。
「あれ?」
前は無かった場所。
奥。
扉。
しかも。
金文字。
『パラダイスルーム拡張エリア』
ユキ。
「また増えてるぅぅ!?」
アクア。
「勝手に進化してんなこのダンジョン……」
扉。
開ける。
ギィィ……。
中。
広い通路。
そして。
「……エスカレーター?」
下へ続いていた。
ユウ。
「おぉー!」
迷いなく乗る。
すぃー……。
普通に降りていく。
アクア。
「便利だな」
普通に続く。
ユキだけ。
硬直。
「な・なんですか!?これは!?」
「階段が勝手に動いてますよ!?」
アクア。
「乗ればいいだろ」
ユキ。
「こ、怖いですぅぅ!」
しかし。
後ろからユウ。
ぐいっ。
「わぁぁぁぁぁ!?」
乗せられた。
ゆっくり下降。
ユキ。
涙目。
「変な感覚ぅぅ……」
そして。
下へ到着。
そこは。
完全な南国ビーチだった。
エメラルドグリーンの海。
きらきら。
輝く白い砂浜。
木製パラソル。
ハンモック。
バーっぽい建物。
さらに。
端には。
巨大な冷蔵箱。
アクア。
「なんだこれ」
近づく。
金属製。
やたら高級感。
取っ手。
開ける。
ガコン。
冷気。
ぶわぁっ。
中。
ぎっしり。
アイス。
プリン。
ケーキ。
果物。
ジュース。
巨大肉。
魚。
カニ。
エビ。
さらに。
見たこともない高級食材。
ユキ。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
目。
キラキラ。
ユウ。
「宝箱だー!!」
違う。
アクア。
「福利厚生強すぎだろ……」
さらに奥。
文字。
【管理者専用:自由にお食べください】
ユキ。
「神ぃぃぃ!!」
飛び込む。
アイス掴む。
ぱく。
「冷たぁぁぁぁい!!」
感動。
雪女なのに。
ユウ。
プリン確保。
アクア。
ジュース。
開ける。
しゅわっ。
炭酸。
「……うま」
その時。
ピコン。
新表示。
【ビーチイベント解放】
アクア。
「嫌な予感しかしねぇ」
次の瞬間。
海。
ボコン。
巨大水柱。
ユキ。
「え?」
海面から。
ゆっくり現れる。
巨大。
サメ。
ただし。
サングラス装備。
首に浮き輪。
さらに。
頭に。
ヤシの実ジュース。
ユウ。
「変なの出た!」
サメ。
キラーン。
【ビーチの主 バカンスシャーク】
アクア。
「なんだその名前……」
すると。
バカンスシャーク。
砂浜へ乗り上げる。
そして。
パラソル下へ移動。
優雅に寝転がった。
全員。
「……」
ユキ。
「敵じゃないんですか?」
その瞬間。
バカンスシャーク。
サングラスを外す。
ギラリ。
次の瞬間。
砂浜を超高速突進。
「シャァァァァ!!」
アクア。
「やっぱ敵かぁぁぁ!!」




