第125話 サムライプリン大戦争
数日後。
雪山ダンジョン。
順調だった。
地下三十階管理室。
ユキ。
「ポイントすごい増えてます!」
アクア。
「よし。改装だ」
ダンジョン大改造開始。
まず。
バンパイア。
六階~十階から移動。
十一階~十四階へ。
ユキ。
「難易度上昇ですね!」
次。
六階~九階。
新配置。
チョリキ。
雪山特有の魚型魔物。
氷水を飛ばす。
数で襲う。
食べると美味い。
ユウ。
「食材だ!」
アクア。
「お前はすぐ食う方向」
さらに。
十五階。
雪狼再配置。
そして。
十階ボス変更。
巨大。
氷ゴーレム。
ドゴォン……!!
ユキ。
「硬そう……」
アクア。
「でもCクラスなら勝てる」
そして。
最大の目玉。
宝箱。
中身設定。
アクア。
「サムライプリン」
ユキ。
「なにそれ?」
アクア。
「めちゃくちゃ美味いプリン」
カラメル。
ほろ苦い。
濃厚。
大人向け。
しかも。
瓶入り。
高級感。
ユウ。
「これは絶対バズる」
アクア。
「奥様達を狙う」
ユキ。
「戦略が怖い」
さらに。
強制帰還機能付き。
十階クリアしたら。
街へ転送。
初心者でも安心。
完璧だった。
翌日。
Bクラスパーティ。
五階突破。
オークリーダー討伐。
竹とんぼゲット。
「子供への土産だな」
六階。
チョリキ地帯。
「うぉ!?魚飛んできた!」
「冷てぇ!!」
「滑る!」
苦戦。
しかし。
突破。
七階。
八階。
九階。
なんとか突破。
そして。
十階前。
扉。
リーダー。
「どうする?」
少し開ける。
ギィィ……。
中。
氷ゴーレム。
巨大。
だが。
雪狼ではない。
全員。
「あ」
リーダー。
「こいつなら戦ったことある!」
「勝てるかもしれん!」
入場。
戦闘開始。
ゴォォォ!!
巨大拳。
氷飛散。
盾役吹き飛ぶ。
魔法炸裂。
剣士突撃。
激戦。
三十分後。
ドシャァァァ!!
氷ゴーレム核破壊。
そして崩壊。
全員。
ゼェゼェ。
「勝ったぁぁぁ!!」
宝箱出現。
パカッ。
中。
瓶九本。
「……ポーション?」
「いや固まってるぞ」
「スプーンついてる」
謎。
その瞬間。
ピカァァァ!!
強制帰還。
「うぉぉぉ!?」
ギルドへ転送。
自宅。
冒険者の嫁。
「おかえりー」
冒険者。
「なんか変なの手に入れた」
瓶を渡す。
嫁。
スプーンですくう。
ぱく。
沈黙。
目を見開く。
「……え?」
もう一口。
「おいしいぃぃぃ!!」
濃厚。
甘い。
ほろ苦い。
口の中で溶ける。
嫁。
「なにこれ!?」
「どこのショップ!?」
冒険者。
「ダンジョン十階」
嫁。
「行ってきて」
冒険者。
「え?」
嫁。
「隣の奥様に渡すから、今すぐ」
翌日。
ギルド。
女性陣。
ざわつく。
「サムライプリンって知ってる?」
「雪山ダンジョンらしいわよ!」
「旦那に行かせなきゃ!」
男冒険者達。
「えぇ……」
こうして。
雪山ダンジョンは。
ついに。
“スイーツダンジョン”としても名を馳せ始めた。




