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奈落に落とされたが、そこは俺の領域だった  作者: 忍絵 奉公


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103/148

第103話「ジャイアントスイング」


雪山。

吹雪。

白銀の世界。

巨大雪獣。

イエティ。

ゆっくり立ち上がる。

二足歩行。

でかい。

四メートル近い。

アクア。

見上げる。

「うわ」

「でけぇ」

イエティ。

ゴォォ!!

怒り。

上から。

巨大な拳。

振り下ろす。

アクア。

「おっと」

紙一重。

避ける。

だが。

こっちは。

顔まで届かない。

アクア。

「高っ」

ユウ。

後ろで笑う。

「チビだね」

「うるせぇ!」

アクア。

狙い変更。

足クビ。

蹴る。

ドゴッ!!

イエティ。

「グォッ!?」

太腿。

殴る。

バキッ!!

嫌そう。

だが。

反撃。

殴る直前。

イエティ。

足を上げて防御。

アクア。

「なら脛だ」

ゴッ!!

脛。

直撃。

イエティ。

悶絶。

雪を巻き上げる。

さらに。

巨大パンチ。

上から。

ドォォン!!

アクア。

ギリギリ回避。

雪が爆発する。

アクア。

「危ねぇ!!」

ユウ。

「当たったら痛そう」

アクア。

「絶対痛い!」

イエティ。

少しずつ。

動きが悪くなる。

足。

痛めた。

軸足。

ふらつく。

アクア。

見逃さない。

「そこだ!」

軸足。

蹴る。

ドゴォ!!

イエティ。

バランス崩壊。

ズドォォン!!

倒れた。

雪。

大爆発。

地面。

揺れる。

イエティ。

起き上がれない。

足。

かなり効いている。

アクア。

さらに。

蹴る。

ドゴッ!!

イエティ。

暴れる。

無茶苦茶。

足をばたつかせる。

ドガッ!!

アクア。

吹っ飛ぶ。

「いてっ!!」

さらに。

ドゴッ!!

「いたい!!」

ユウ。

大笑い。

「すごい戦い方!」

アクア。

雪に埋まりながら。

「うるせぇ!」

そして。

アクア。

イエティの足首。

ガシッ。

掴む。

ユウ。

「あ」

アクア。

ニヤッ。

「やってみたかったんだよな」

そのまま。

回転。

グルン。

グルン。

グルン!!

ジャイアントスイング。

イエティ。

「グォォォォ!?」

巨大な身体。

振り回される。

雪が竜巻みたいに舞う。

ユウ。

「わぁー!!」

アクア。

「飛べぇぇぇ!!」

ブンッ!!

放り投げた。

イエティ。

空へ。

飛ぶ。

山越え。

遠い。

めちゃくちゃ遠い。

隣の山まで。

ゴォォォン……

遅れて音。

静寂。

アクア。

「……」

ユウ。

「……」

ミーちゃん。

「ニャー」

アクア。

「討伐したか?」

ユウ。

「わかんない」

遠すぎる。

確認不能。

アクア。

「まぁいいか」

ユウ。

「あはは!」

そして。

二人。

雪山を下りる。

ギルド。

報告。

受付嬢。

「イエティは……?」

アクア。

「投げた」

受付嬢。

「……はい?」

アクア。

「隣の山まで」

受付嬢。

沈黙。

周囲の冒険者も。

沈黙。

誰も。

意味がわからなかった。



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