↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奈落に落とされたが、そこは俺の領域だった  作者: 忍絵 奉公


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
102/146

第102話「おそろい」


宿。

受付。

アクア。

金貨を置く。

ドヤ顔。

「追加料金払っとく」

受付嬢。

「ありがとうございます」

ユウ。

後ろでクスクス笑う。

アクア。

「なんだよ」

ユウ。

「いや」

「金貨いっぱい持ってるのに」

「追加料金で得意げなの面白くて」

アクア。

「こういうのは気持ちなんだよ」

「払える男はかっこいいだろ」

ユウ。

「あはは!」

ミーちゃん。

頭の上で。

ニャー。


三日後。

宝石店。

店主。

深々と頭を下げる。

「お待ちしておりました」

奥から。

箱を三つ。

丁寧に持ってくる。

カパッ。

開く。

銀色のネックレス。

中央には。

メタスラの涙。

透き通る銀の輝き。

雪みたいだった。

ユウ。

「わぁ……」

目を輝かせる。

アクア。

一つを持つ。

「ほら」

ユウの首へ。

そっと回す。

カチッ。

留め具が閉まる。

ユウ。

鏡を見る。

銀髪。

白い肌。

銀の宝石。

すごく似合っていた。

ユウ。

「綺麗……」

嬉しそうに微笑む。

そして。

「私も」

アクア。

「え?」

ユウ。

アクアの後ろへ回る。

ネックレスを持つ。

アクア。

急に緊張。

「お、おい」

ユウ。

「じっとして」

首にひんやりした感触。

カチッ。

装着。

ユウ。

満足そう。

「うん」

「似合ってる」

アクア。

顔真っ赤。

「そ、そうか?」

店主。

にこにこ。

完全に恋人を見る目。

ミーちゃん。

ニャーニャー。

アクア。

「あぁお前のもあるぞ」

最後の一つ。

ミーちゃんへ。

首にかける。

だが。

ぶかぶか。

歩くたび。

ズルズル。

地面を引きずる。

ユウ。

吹き出す。

「あはははは!!」

アクア。

「長すぎる!」

ミーちゃん。

歩きづらそう。

前足に絡まる。

ころん。

店主。

「失礼しました!」

アクア。

「これチェーン短く出来るか?」

店主。

「もちろんです」

ミーちゃんのネックレスを外す。

「少々お待ちください」

その場で。

加工開始。

小さな工具。

カチカチ。

丁寧にチェーンを分解。

ミーちゃんを見る。

長さ確認。

さらに調整。

器用だった。

ユウ。

「すごい……」

アクア。

「職人だな」

最後に。

再接続。

店主。

「いかがでしょう」

ミーちゃんへ装着。

今度は。

ぴったり。

首元に綺麗に収まった。

ユウ。

「苦しくない?」

ミーちゃん。

「ニャー」

アクア。

「わからん」

ユウ。

「でも嫌そうじゃないね」

ミーちゃん。

どこか誇らしげ。

胸を張る。

店主。

笑顔。

「皆様」

「とてもお似合いです」

アクア。

少し照れる。

ユウ。

嬉しそう。

店主。

深々と礼。

「もしまたメタスラの涙を手に入れましたら」

「ぜひ当店へお越しください」

アクア。

「あぁ」

ユウ。

「また来るね!」

三人。

店を後にした。

窓の外。

雪が静かに降っていた。


第103話「雪山の咆哮」

ギルド。

依頼掲示板。

アクア。

腕組み。

「次どうするかな」

ユウ。

焼き串もぐもぐ。

「お金いっぱいあるし」

「しばらく遊んでもいいんじゃない?」

その時。

ギルド奥。

鐘が鳴る。

ガァン!!

空気。

変わる。

受付嬢。

慌てて走る。

「緊急依頼です!!」

冒険者たち。

ざわつく。

「また出たのか?」

「雪山のやつか……」

アクア。

気になる。

依頼書を見る。

『雪山付近に巨大魔獣出現』

『被害多数』

『村へ向かう荷車が襲われている』

『Aクラス以上推奨』

報酬。

金貨三百枚。

ユウ。

「行く?」

アクア。

「まぁ近いしな」

受付嬢。

二人を見る。

「あ、あの……」

「本当に行かれるんですか?」

アクア。

「まぁな」

受付嬢。

小声。

「巨大雪獣……」

「かなり危険ですよ?」

アクア。

笑う。

「大丈夫」

「死ななきゃ安い」

ユウ。

「死んだら?」

アクア。

「その時考える」

受付嬢。

不安そう。

数時間後。

雪山。

吹雪。

白い。

寒い。

ユウ。

「さむー!」

アクア。

「雪国って感じだな」

ミーちゃん。

毛皮に包まってる。

すると。

遠く。

ドゴォン!!

雪煙。

巨大な影。

現れる。

四足。

白い毛。

巨大。

三メートル以上。

牙。

爪。

赤い目。

ユウ。

「おっきい」

アクア。

「雪狼か?」

だが。

次の瞬間。

咆哮。

ゴォォォォ!!

雪。

吹き飛ぶ。

アクア。

「うるせぇ!」

雪獣。

突進。

速い。

ユウ。

刀を抜く。

アクア。

「待て」

ユウ。

「え?」

アクア。

ニヤッ。

「俺」

「素手でやる」

ユウ。

「えぇ!?」

アクア。

「最近防御力どれくらいあるか気になってた」

ユウ。

「実験!?」

雪獣。

飛びかかる。

アクア。

避けない。

ドゴォ!!

直撃。

雪吹雪。

ユウ。

「アクア!?」

煙。

晴れる。

アクア。

立ってる。

服。

少し破れた。

だが。

無傷。

アクア。

「いてっ」

ユウ。

「いてっで済むの!?」

雪獣。

困惑。

もう一度。

爪。

振り下ろす。

アクア。

今度は。

素手で受け止める。

バキィ!!

爪。

折れた。

雪獣。

「!?」

アクア。

「お前」

「力は結構あるな」

そして。

拳。

握る。

「でも」

「俺の方が強い」

腹へ。

正拳突き。

ドゴォォォォン!!

雪獣。

吹っ飛ぶ。

雪山。

転がる。

木を三本へし折る。

ユウ。

「わー……」

ミーちゃん。

ニャー。

だが。

雪煙の中。

まだ立つ。

ユウ。

「頑丈」

アクア。

「ちょっと楽しくなってきた」

雪獣。

怒り。

再突進。

アクア。

笑う。

そして。

真正面から。

殴り合いを始めた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。