第101話「雪祭りと消えた金貨」
昼。
露店。
焼き鳥。
ジュウジュウ。
香ばしい匂い。
アクア。
串をかじる。
「うまっ」
ユウ。
「おいしー!」
ミーちゃん。
頭の上で。
ニャー。
アクア。
肉を少し分ける。
ぱくっ。
幸せそう。
三人。
雪の街を歩く。
アクア。
「せっかくだし観光するか?」
ユウ。
「いいね!」
気づけば。
雪。
かなり積もっていた。
二十センチほど。
白い。
街の中央へ進む。
すると。
人。
大量。
観光客。
子供。
露店。
大賑わい。
アクア。
「なんか祭りか?」
近づく。
そして。
巨大雪像。
ファイヤーベア。
とんでもなく大きい。
野営で倒したやつより。
さらに巨大。
ユウ。
「でかー!」
アクア。
「誇張されてるだろこれ」
ユウ。
笑う。
「絶対盛ってる」
さらに。
大道芸。
男がボールを投げる。
一個。
二個。
十個。
隣の男。
おどけながら追加。
観客。
大歓声。
最終的に。
三十個。
ボール。
空中。
ぐるぐる。
落ちない。
ユウ。
「すごーい」
アクア。
「すげぇな」
ユウ。
無邪気。
「あれ何個できる?」
アクア。
少し考える。
「高く投げれば」
「理論上は何個でもいけるんじゃね?」
ユウ。
「あはは」
「それはそう」
次。
『殴られ屋』
看板。
格闘家風。
痩せマッチョ。
避けまくる。
「顔に当てたら金貨一枚!!」
「一回銅貨二十枚!!」
観客。
挑戦。
全然当たらない。
ユウ。
「あれ簡単そう」
アクア。
即止める。
「やめろ」
「俺たちが殴ったら死ぬ」
ユウ。
「あ」
納得。
輪投げ。
挑戦。
アクア。
投げる。
グニャ。
あり得ない方向へ。
「え!?」
ユウ。
笑う。
「輪のバランス悪い!」
アクア。
「うまくできてんな……」
射的。
雪だるま作り。
屋台。
歩くだけで楽しい。
そして。
夕方。
宿へ戻る。
部屋。
入る。
アクア。
「……ん?」
机を見る。
ない。
金貨袋。
消えてる。
アクア。
「……あれ?」
ユウ。
「どうしたの?」
アクア。
「金貨」
「ないぞ?」
ユウ。
きょとん。
「え?」
部屋確認。
ベッド下。
棚。
机。
ない。
アクア。
「ユウ知らないか?」
ユウ。
「知らないよ」
「ずっと一緒にいたでしょ」
アクア。
「……だよな」
鍵。
確認。
閉まっている。
窓。
閉まっている。
アクア。
「泥棒か?」
空気。
少し張る。
その時。
ミーちゃん。
ぴょこん。
ベッドへ飛ぶ。
そして。
布団を。
カリカリ。
引っかく。
アクア。
「ん?」
布団をめくる。
すると。
奥。
金貨袋。
ドサッ。
アクア。
「……あった」
ユウ。
沈黙。
アクア。
「俺が隠したんだっけ?」
ユウ。
じー。
アクア。
「……」
ユウ。
吹き出す。
「あはははは!!」
「泥棒じゃなかった!!」
アクア。
「いやほんと焦ったわ!!」
ミーちゃん。
ドヤ顔。
ニャー。
アクア。
「お前が一番賢いな……」




