コスプレ少女との出会い
マコトたちは、2階層のボス部屋に向かうために1階層を進んでいた。
道中の敵も以前ほど脅威ではなくなり、順調に進んでいたその時、突然、どこからか悲鳴が聞こえてきた。
「誰か、助けてー!」
その叫び声に反応したマコトたちは、声のする方へと急いで向かう。
そこには、忍者のような衣装を身にまとい、苦無を必死に振り回している女の子がいた。
彼女はゴブリンに囲まれ、必死に戦っていたが、その動きには経験の浅さが感じられた。
「リン、援護お願い! タケシ、俺は突っ込む!」
マコトが指示を出し、疾風のスキルでゴブリンたちの間に飛び込んでいった。
リンは素早くファイアボールを放ち、ゴブリンの動きを封じる。
タケシは棍棒術で的確にゴブリンをノックバックさせ、マコトと連携して敵を一掃した。
「ありがとう…本当に助かった!」
少女は息を切らしながらも、感謝の言葉を口にした。
「私、カエデって言います。初めてのダンジョンでこんなことになるなんて…」
「大丈夫だよ、カエデ。初めてのダンジョンなら誰でも戸惑うものさ。僕たちも最初は苦労したから気持ちはわかるよ。」
マコトは優しく微笑みながら言った。
「苦無を使ってたけど、忍者に憧れてるのかな?」
リンが興味深そうに尋ねると、カエデは少し恥ずかしそうにうなずいた。「そうなんです。忍者のように素早く戦いたいと思って…でも、まだまだ練習不足で…」
マコトたちはカエデに、「今後ダンジョンに挑戦するなら、装備をもっとしっかり整えた方がいい」とアドバイスした。
そして、「近くの武器屋に行けば、いい装備が手に入るよ」と、マイさんの武器屋を紹介することにした。
カエデを連れて武器屋に戻ると、マイさんが不思議そうな顔で迎えてくれた。
「あら、あなたたちさっき出て行ったばかりじゃない。どうしたの? また戻ってきたの?」
「実は、この子を助けたんです。ダンジョンでゴブリンに囲まれててね。」
マコトが説明すると、マイさんはカエデを見て小さく頷いた。
「なるほどね、初めてのダンジョンで困っていたのか。それなら、しっかりと装備を整えるのが大事よ。ここのお店で色々と揃うから、良かったら見ていって。」
と、マイさんは優しくアドバイスをした。
カエデは少し恐縮しながらも、「ありがとうございます、でも今日は装備を買う余裕がなくて…また今度準備してから来ますね。」
と礼儀正しく答えた。
マコトたちはカエデに笑顔で別れを告げる前に、マコトが提案した。
「カエデ、もしまた困ったことがあったら連絡してよ。僕たちも力になるからさ!」
カエデは少し驚いた表情を見せたが、すぐに笑顔になり、「ありがとう、それじゃあ、ぜひ連絡先を交換させて!」と答えた。
4人は連絡先を交換し、お互いのスマホに番号を入力し合った。
「本当にありがとう。また会うことがあったら、その時はよろしくお願いします!」
カエデはそう言って、手を振りながら武器屋を後にした。
マイさんはそんなカエデの姿を見送りながら、少しだけ微笑んだ。
「ふふ、また面白い子と知り合ったのね。あの子が次に来るときは、どんな成長を見せてくれるのかしらね。」
マコトたちは、新しい出会いに胸を膨らませながら、改めて2階層のボス部屋へ向かう準備を整えるのだった。
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