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       5 ドラゴン討伐

 村長の助言でドラゴンの寝込みを襲って一撃でしとめる作戦を取る事にした。ドラゴンの四方を取り囲み攻撃した。

          5  ドラゴン討伐


 第ニ騎士団、魔導騎士団、冒険者は馬車に乗ってドラゴン討伐に向かった。場所は近場だ。完全に人間のテリトリーの中だ。ドラゴンは既に20人以上の人間を殺している。恐ろしい敵だ。できればマリエールは連れてきたくなかった。僕はマリエールに、

「いいかい、マリエール、僕が逃げろと言ったら全力で逃げるんだ。振り向かず逃げろよ。そうしたら多分助かるよ。」

マリエールは面白そうに僕の話しを聞いている。マリエールは、

「あなたはどうするの。」

僕はマリエールのためなら死ねる。

「全力で戦うよ。僕はきみのためなら死ぬ覚悟はしている。」

僕は誰かのために死ぬなら迷わずきみを選ぶよ。

 ドラゴンの住む山の近くの村に着いたのは夕方だった。村長の家に行き情報を聞いた。

「ドラゴンは山頂の巣で夜は寝ています。寝込みを襲えば何とかなるのではないでしょうか。」

作戦は決まった。ドラゴンの寝込みを襲って討伐する。僕はドラゴン討伐のために武器を弓矢に変えている。遠距離攻撃も可能なはずだ。

 夕食を採ってドラゴン討伐に向かった。村長の話しを聞いて皆が思った。最初の一撃でしとめなければ全員死ぬ。第ニ騎士団長は、

「村長の話しでも判ったと思う。寝込みを襲い、最初の一撃でドラゴンをしとめなければ、我々の勝算は限りなく低い。逆に言えば最初の一撃こそ我々の勝利への絆だ。最初の一撃に自信の持てる力の全てを注ぎ込め。勝利はそこにこそある。」

全員はおぉ~と言う雄叫びと共に出陣した。一人一人の思いを胸に山頂に向かった。途中から四方よりドラゴンを取り囲む形で布陣した。弓矢が届く距離だ。物音一つしない。

 第ニ騎士団長の号令と共に一斉に弓矢が魔法がドラゴンに放たれた。そしてとどめを刺すために剣を抜いてドラゴンに殺到した。ドラゴンはぬすと起きブレスを放った。騎士達冒険者達の大半は吹き飛ばされた。

 ドラゴンは飛び立った。脚にロイドとマリエールを掴んで、高度を上げていく。ロイドとマリエールは会話が届く距離だ。マリエールは、

「これで私の望み通り一緒に死ねそうね。」

ドラゴンは高度を上げていく。確実に2人を殺せる高度を探すように。僕は、

「どうあがいてもきみを助ける手段はなさそうだね。不本意だけど一緒に死ね事になりそうだね。」

マリエールは、

「本当の事を言うとあなたが卒業記念パーティーに誘ってくれた時死にたかったのよ。王子にあんな事言われて生きていくのがイヤになった。それからあなたがあれこれ関わってくれて最後に私と一緒に死んでくれるなんて、あなたって本当にお人好しね。」

王子に言われたあんな事は想像できるけど死にたくなるほどか。僕はお人好しなのかも知れない。僕は、

「あなたと死ねるなら本望ですが、死なない方法を探す事はできませんか。例えばドラゴンを倒すとか。」

マリエールはふむと言いながら、

「ドラゴンを攻撃すると痛がって手を離して真っ逆さまになりそうね。」

その可能性は高いと思う。

「何もしないよりもいいと思いますよ。僕は剣で突き刺すので、あなたは魔法放って下さい。」

2人はそれぞれ実行した。

 ドラゴンは残念ながら死ななかった。ブレスを放ちロイドとマリエールを掴んで上空に飛び上がった。2人は打ち合わせた。

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