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クロン〜チートすぎる生物〜  作者: 黒白灰色
2章 とある純粋過ぎる少年編
37/81

孤児院へようこそ

学校を出て1時間ぐらい歩いてその間特に何事もなく家に着いた。

「ただいま〜〜」

「喰らえ〜〜〜!!」

ドアを開けた瞬間おっそろしい勢いで放たれた蹴りをくらいなす術なくふっ飛ばされる。

「ミカ貴様〜〜!『大蟒蛇の牙』と聞いて何でガチモンの大蟒蛇を倒そうと考えんだよ!ぶっちゃけお前がどんだけ傷ついてもいいけど一応貴族のご子息を傷つけたら色々と面倒くさい事になるんだぞ!聞いてんのかオラァ!」

そう説教しながら師匠は俺の胸倉を掴みブォンブォン音をさせる程の勢いで俺を振り回す。

なんか聞き捨てならない事を言われた様な気もするがそんな事耳に入らない程脳が揺らされている。

っていうか脳が揺らされ過ぎて意識が飛びそう、つーか飛ぶ。

まぁギリギリで揺らすのをやめて意識が残っているのは流石師匠って感じかなグハッ。

「おっとこれは失礼、俺としたことが馬鹿弟子を説教するのに集中してお客さんをほったらかしてしまうとは……」

「よくありますけどね、っていうかこれ説教と言うより体罰グェ!」

「うっせえ黙れ馬鹿ミカコノヤロー」

ぬいぐるみを放り投げるかの様に俺は師匠にポイッと捨てられ背中をしこたま打ち付ける、痛い。

「はじめまして俺はクロン、この孤児院の子達と馬鹿弟子の親代わりをしています。以後よろしくお願いします。」

「あ、ど、どうも。フリエ・アイズです。よろしくお願いします。」

「シルド・リモアです、よろしくお願いします、と。」

「ん?っていうか孤児院?ミカ君、孤児なの?」

その言葉を聞いた瞬間師匠は千年に一人の大馬鹿者を見る様な目で俺を見てきた。

「ミカ、もしかしてというかやっぱり言ってないの?」

「え、別に言う必要無いじゃないですか、わざわざ。孤児っていうほど孤児でもないし……それに俺師匠が拾ってくれて幸せですよ?」

「うんまあそういうこっ恥ずかしい事を恥ずかしげもなく言えるのはお前の良いとこなんだけどな。

お前絶対何で答えなかったのって言われたら聞かれなかったからって言うタイプだろ、間違いねえよ。」

「師匠師匠、話脱線してますよ。2人とも置いてきぼりになっちゃってますって。」

「うんお前のせいだよ、お前が事前に言っておけば起こらなかった問題だよ。」

こほん、と一拍置いて、

「ミカの両親は生まれつきいなくてね。と言っても捨てられてた訳じゃあなく、親父さんの方は出稼ぎの冒険者業の時にヘマして亡くなってて、おふくろさんの方は出産時に亡くなった、って聞いてる。

まあその後叔父叔母夫婦に育てられたんだけど、ざっくり言うと不思議な力見せたから村の老人連中にめっちゃ追放されて、そんな時俺が拾ったって感じ。」

師匠が気を使ってくれたのに空気が重い。おかしい、()()()ならそこまで暗くなる様な話でもないと思うんだが……

「ま、まあもう過ぎた話ですし……それに師匠に拾われてからは普通に良い生活を送れてますから。」

「まてお前が普通は流石にありえねぇよ、お前が毎日どんな生活してるか聞いたら一般人はドン引きだよ。」

「何でややこしくするんですかねぇこの師匠はグボァ!」

「甘い!」

ツッコミにはやや過剰な威力で叩こうとしたら逆にカウンターアッパーカットをくらい吹き飛ぶ。痛い。

「まぁ気にすんな、こいつは見ての通りただの馬鹿だから。そうやってしんみりされるのが苦手だからさ、よろしく頼むよ。」

おお〜〜、意外と気を使ってくれた。そのおかげでなんとなく明るい雰囲気も戻ってきてくれたし良かった良かった。

でも体が痛すぎて数時間は動けそうにないです。


************************************

「ところでそのミカ君が追い出された原因の『不思議な事』ってなんなの?追い出される程とんでもない事しちゃったの?」

「いいえ?全然、自分で言うのも何ですけど大した害にもならない事ですよ。

俺って動物と話せるんですよ、犬でも猫でも馬でも魔物でも何にでも、と言っても口がないと何言ってるかわかりませんし基本動物はヒトよりも情報は少ないですけどね。」

いやホントなんでこんな事で村追い出されたんだろう?あ、そういえば師匠が小さな村は迷信をよく信じやすいとか言ってたっけ……

「それって生まれつきなのですか?と。」

「いえ、追い出される時が初めてで……

狩りをする時仲間が殺られそうになったので『やめろー!』って叫んだらそれが動物の言葉で……

師匠は何かその理由とかを知ってそうな雰囲気だしてるんですけど、な〜んにも教えてくれなくて……」

う〜んマジで師匠は何知ってんだろうな、知ってる事さっさと吐いてゲフンゲフン教えてほしいんだが。

「後なんでクロンさんの事師匠って呼んでるの?他の子も見かけたけど大抵お父さんとか呼んでたのになんで?」

う〜ん今それを答えてもいいんだが……

「もう暗いので送る途中で話しますよ。」

************************************


「俺には父親が3人いましてね。まず血のつながった本物のお父さんと、俺を6歳まで育ててくれた叔父さんと、それからここまで育ててくれた師匠と。

一々全員お父さんって言ってたら面倒くさいんで一応呼び分けてます。勿論全員父親だとおもってますよ。」


「ミカ君っていい人だね。」


「え?何か言いました?声が小さくて聞こえないんですけど。」

「ううん、べ別に大したことじゃないから……

あ、ここまでで大丈夫!また明日ね。」

「あ、はい。さようなら?」

?何故か急に慌ててフリエさんは帰ってしまった。何かあったのかな?

そのすぐ後シルド君と別れる時シルド君が変な顔で笑ってたのが気になったな。

なんかまるで師匠みたいにニヤニヤしてて、変なシルド君だな。

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