対クロン同盟
『昔々、あるところにすごーく悪い魔法使いがいました。
魔法使いは世界を自分のものにするために神様を呼ぼうとしました、神様は何でも出来ます、魔法使いはその力を頼ろうと考えました。
他の人は魔法使いのことを怒りました、ですが魔法使いはとて〜も悪いので他の人を傷つけても神様を呼ぼうとしました。
そんな時、その時代の勇者様は魔法使いを止めようと戦いました。
戦いはとても激しいものでした、魔法使いは凄い魔法を使って勇者様は中々近づけません、しかし少しずつですが魔法使いに迫っていきます。
魔法使いは必死に抵抗しますが勇者様は折れない心で魔法使いにどんどん迫ります。
そしてついに勇者様は魔法使いの元に辿り着き、魔法使いの頬を殴りました。
勇者様は大罪を犯した魔法使いの命を取らず反省させる道を選んだのでした、そんな勇者様の優しさに触れた魔法使いは改心し、優しくなりましたとさ。
悪い魔法使いと勇者様より』
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(シバトル伯爵視点)
「チッ、クロンめ…」
多くの古い文献を調べるが中々奴の情報が得られない。
クロン、奴の存在は危険過ぎる。
誰も手綱を取れない程の圧倒的な実力者、更に単純な❨強さ❩だけでなくあらゆる技術、資産などを持っているが為に王家ですら奴を制御出来ず多くの特権を与え、自らに牙を剥かないようにする事しかできない。
その力の源が気になりこうして古い文献を漁っている訳だが…
「クロンについての情報がほとんどない、あるとしても文献のほんの隅に少しだけ存在が記されている程度、まるで意図して表舞台に立たず情報を制限しているかの様だ。」
どうにかしてクロンの情報を手に入れたい、でなければいずれこの国も数万年前の大帝国と同じ末路を…
コンコン
「なんだ?」
扉がノックされ私は思考を中断する。
「伯爵様、面会を希望される方がお見えです。」
ふむ?面会希望者?
「一体どこの誰だ?」
「それが、クロンの孫を名乗っていまして…」
クロンの孫か…奴は孤児院を開いているからな、子供や孫は珍しくないが何故私の元に?
「わかった、とりあえずお会いしよう。
ここに連れてきてくれ。」
「ハッ」
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「はじめましてシバトル伯爵様、俺はアルカ、クロンの孫で先々々代の勇者の弟です。」
ふむ、アルカか…文献で見たな先々々々代の勇者は双子を産んだ。
兄は優秀で強力な能力を授かったが、弟の方は努力家ではあったが能力は授からず周囲は意図せず弟に冷たくなり逃げ出した…
その弟の名がアルカ
「驚きましたね、文献で載っている方と出会えるとは…」
「えっ!俺の名前文献とかに載ってんの!?照れちまうぜ♪」
うん、クロンの孫だな。ノリが変わらん、話していてイライラしてきた。
「冗談は置いておいてシバトル伯爵様、俺と手を組みませんか?」
「何の為に?」
アルカ殿は神妙な面持ちで言った、
「爺さんを、クロンを殺す為に。」
決して不可能だと言われ続けてきた事を成し遂げる決意を…




