4つ目のお守り(ロー視点)
「あ〜〜〜、ひ〜〜ま〜〜。」
「ヒイ姉、もっとキリッとしてくださいよ。
父さんもシンさんもいなくて退屈なのは分かりますけど…」
現在孤児院にてだらけている俺達。
父さんがいるといつも賑やかでうるさい分、いないとなると少し退屈だな。
「ね〜ロー、なんか面白いのないの?
このままじゃヒイ姉、退屈で死んじゃうよ?」
「うーん、まぁ父さんから伝言はあるんだけど…」
「何それ面白そう!早く言ってロー!」
「おおう、すごい食いつきだねヒイ姉。」
ヒイ姉がめっちゃ詰め寄って来た、そんなに気になるのか、父さんの伝言。
「まぁいいけど、なんか、俺達が王都に行ってから二日後の朝8時に外に出ると面白い人に会える、って言ってましたね。」
「明日の朝8時〜?今まだ昼だよ、そんなにまてなーい。」
「あっ、ていうかピンポイント過ぎる予言にゃ誰もツッコまないんだ。」
まぁ父さんだしな。
それより普通エルフって気の長い人が多いのになんでヒイ姉はこうなんだろう?
「まぁまぁヒイ姉、我慢しててくださいよ。
お姉ちゃんなんだから。」
クイ姉のその言葉を聞いたヒイ姉は少しキョトンとして、
「えへへへ、そうだよね。わたしおねーちゃんだもんね。」
と言ってデレデレし始めた。流石クイ姉、ヒイ姉のわがままをこんな簡単に止めるなんて。
「まぁそんな感じで明日の朝に集合ってことでかいさーん。」
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「おっはー♪」
「おっはよ〜う☆」
「おはようございます。」
で次の日、皆期待していたのかいつもより全然早く起きてしまった。
「たのしみだね〜、8時になったら誰が来るんだろうね〜?」
「落ち着いてくださいよヒイ姉、食べ方汚いよ?」
「しょうがないじゃ〜ん、たのしみなんだも〜ん。」
「も〜ヒイ姉、ちゃんとしないとお父さんに怒られるよ?」
「わーやだやだ、それはヤダ!きちんとする!」
ほのぼの、すっごく平和。
父さんがいなくて退屈じゃなくなったらこんなにも平和なんだ。
父さんには感謝してるし大好きだけど正直少し疫病神だからなぁ〜。
「おっ、そろそろ8時ですよ二人共。」
「わーい♪行こ行こ。」
「待ってよヒイ姉〜」
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「誰も来ないねぇ〜」
とヒイ姉は退屈そうに言う。
「ま、まぁ流石に8時ぴったりに来るとは言ってなかったし…」
「ねぇ君たち!」
「!誰ですか!」
気配もなくいきなり後ろから声をかけられて振り返ると、全身真っ黒の服に包まれた男の人がいた。
「ああごめんね、驚かせるつもりはなかったんだ。
君たちはもしかしてクロンの子供かい?」
「ええ、そうですが貴方は?」
「そう警戒しないでよ。俺もこれだよ。」
そう言って男が懐から出したのは俺等が持っているのとそっくりな父さんからのお守りだった。




