ビギンズパーティー
「ウッ、目がキラキラだ。」
城に入ってまず俺が持った最初の感想がこれだ。
派手な装飾品にでかいシャンデリアなど生まれも育ちも平民な俺には眩しすぎた。
「ヘイヘイシン君、この程度でビビってたら馬鹿にされちゃうよ。」
「あれ?俺に失礼を働く馬鹿野郎はいないって言ってませんでしたっけ?」
「一応表立ってはね、でも流石に貧乏くさくしてたら馬鹿にもされるでしょ。
もっと堂々としてな、別に何かある訳でもないし。」
「う〜ん…」
いやまあ、特に何かある訳でもないってのは分かるよ?
でもこんなに身分差のある場所に来たらちょっとなぁ〜…
ハッ、そういえばレンは?レンもこんなキラキラした場所に目眩がしてるはず…
「うふふふ、きれいですね〜。」
あるぇ〜?意外と大丈夫そう?
「なぁレン、なんでそんなに余裕そうなの?
俺は正直身分差を感じ過ぎてめっちゃ居づらいんだけど。」
「うーん、少しは感じるけど…愛の力ってやつ?でなんとかしてる。」
「愛の力ってすげー(棒)」
はぁ、何の役にも立たなかったな、実は落ち着いてるのは何かトリックがあると思ったんだがな。
「おやお義父さん、来てたんですね。」
すると1人の貴族の人がクロンさんに近づいて来た。
ってえ!?お義父さん!?
「ヤッホー、ワフーは元気?」
「ええ妻は元気過ぎたので今回屋敷に置いてきました。」
「ハッハッハ、あいつは変わんないなぁ。」
うーん、多分クロンさんの子供の夫あの貴族の人ってことかな?
「ところでそこのお二人は誰ですかお義父さん?」
「ああ、今期の子達の世話を見てくれている冒険者のシン君とその幼馴染のレンちゃん。
これから少し大変な事が起こるからあの子達の面倒を見てもらうために、繋がりを作っておこうと思ってね。」
「ハハ、その何言ってるか意味分からない感じ、相変わらずですね。」
超同意、クロンさん何言ってるか正直意味分かんない。
もっとクロンさんの事理解してる人いないかなぁ。
「ハッ、冒険者風情が何故このような高貴な場所にいるんだ?」
すると1人の目つきの鋭い貴族の人が話しかけて来た。
「あの〜、この人誰ですか?」
「え〜っと…この方はノーナバ:シバトル伯爵、大の冒険者嫌いの方でボーカの街の領主でもあります。」
「ボーカの街?」
「俺らが住んでる街の事だよ、シン君。」
クロンさんが呆れながら俺に教えてくれる。
へーあの街ボーカって言うんだ、自分が住んでる街の名前とか知らないって事あるよね。
「かなり優秀で愛国心も強く、数年前の飢饉の時もいち早く対策を立てて自らの領地の死者をゼロにする程の方です。
ただ、自分の領地に冒険者が沢山いる事が気に入らないみたいで…」
「当然だろう!国や領主の命令にわざわざ大金を出さないと従わない力をもつ集団だぞ!?
警戒して当然だ!本当なら冒険者ギルドなど権力使って廃止させたいが、逆に言うと金を出せば働いてくれるからな。
縛るものがないから軍よりも強者は集まりやすい。
そうでなければとうの昔につぶしておるわ。」
うーん、話長え。
もうほとんど頭に入ってないけどつまり…
「別に冒険者が嫌いな訳でなく、軍に入ってない強い冒険者が怖いと、そういうことですか?」
「怖がってると思われるのは心外だが、そうだね。
鎖のついていない強者ほど不安なものはない、例えば冒険者の全てが国に反乱を起こしたら軍は瞬く間に壊滅だ。
だから我々は冒険者の制度を認めその力を利用する、それだけに留めているのだ。
クロン殿、貴方からの裁きから学んでね。」
と言ったシバトル伯爵はクロンさんをキッと睨みつけた。
ノーナバ、シバトル
↓
ノーナバシ バ取る
↓
ノーナシ




