第104話 沼の主——真名を隠されたもの
「せ、戦闘終了……」さすがのアレカも少し呆然としていた。
帰り道でこれほど手強い敵に遭遇するとは、誰も予想していなかったのだ。
「今回の戦闘の収穫も見応えがあるよ!」
アレカは麺をすするように沼の主を吸い込んだ。
『戦利品決算:
???の毒牙: 4本。限定品であり、全世界でこの4本しか存在しない。武器製作用に保管を推奨。
大蛇の耐火鱗: 15,897枚。
???の炙り皮: 1枚。
蛇肉: 734kg。
大蛇の骨: 403本。
???の魔眼: 2個。
???の脳と髄:各1個。
大蛇の猛毒袋: 4個。強力な武器への毒付与、毒薬の原料。
蛇胆、蛇肝: 各1個。上級薬材、エンチャント原料。
大経験値結晶: 1個』
「どうやら、これは真名が隠された謎の敵みたいね!」
シミリスは考え込みながらアレカの報告を聞いていた。
アレカは食べ終わると我に返り、レベルアップの状況を報告した。
『レベルアップ結果:
カシア Lv42
第二階層の職業は上がるのが本当に早いね!
新規スキル:訃報、降伏勧告の詩歌、予言の詩、敵意転換を習得。
訃報は死亡宣告効果を持つ詩歌だ。
降伏勧告の詩歌は敵の陣営を転換させることができる。敵の能力が高いほど、消費する魔力と技力も多くなる。
予言の詩は任意の異常状態のカウントダウンを付与できるスキル。
敵意転換は非知性生物の攻撃目標を強制的に変更させることができる。』
『アビスウズ Lv20
新規スキル:屍体強化、不死生物の奴隷化を習得。
これで手持ちのアンデッドをさらに強くできるし、敵対するアンデッドを直接手中に収めることもできるぞ。』
『アペス Lv31
新規スキル:掌打、浸透打撃、化勁反打を習得。
浸透打撃を覚えれば、強力な防御を無視して、内部を直接攻撃できる。
化勁反打は強力な攻撃を解消し、さらに自分の力を上乗せして反撃できるぞ!』
アペスは惜しむような顔で言った。
「残念だわ、覚えるのが遅すぎた。あの蛇とさっきのドラゴンタートル相手にちょうどよかったのに。」
『チェラーレ Lv33
新規スキル:銃器専門知識、消音を習得。
うーん……銃を使うことは考えているのかい?』
「まだ慣れないけど、試してはいるわ。」
チェラーレは冷ややかに笑った。今日は魔導銃を取り出すのを忘れていたのだ。
『シミリス Lv19
新規スキル:真名召喚、天国の呼び声を習得。
その存在の真の名前さえ知っていれば、それを目の前に呼び出すことができる。
そして今、君は蘇生と同じようなスキルを使えるようになったぞ。』
『デレオ Lv47
新規スキル:瞬間製作、特殊効果防具、究極防具製作、封魂装備を習得。
防具製作が一瞬で終わるようになった。それに、防具の中に一つの魂を封印できるようになったぞ。
例えば、この蛇とかね。』
「この蛇を封印する?」
デレオは頭を下げ、蛇の鱗を優しく撫でながら、目に好奇心と期待を閃かせた。
「防具の中に魂を一つ封印すると、そのステータスボーナスを得られると同時に、その防具を装備している間は、その魂が生前持っていたスキルも使えるようになるんだ。」
アレカはそう言いながら、手を伸ばしてあの大蛇の死体をポンポンと叩いた。
「うわあ、それってすごく強そう。」
アペスは目を輝かせ、体を少し前に乗り出して、デレオがどうやってこの蛇を封印するのか待ちきれない様子だった。
「どうすれば封印できるんだ?」
デレオは丁寧に蛇の体を撫で、徐々に消散していく生命の気配を感じ取った。
「秘密を埋めるのメジェドが、君に特別なものをくれなかったかい?」アレカは意味深に笑った。
「なぜそれを知っている?」
デレオは眉をひそめ、口調にわずかな疑念を滲ませた。
「それを使えば、肉体を離れた魂を現世に留めておけるんだ。
それは君たちの神が、整備士になった全ての冒険者に贈ったギフトだよ。」
アレカは確信に満ちた口調で、デレオの肩を叩き、心配するなと合図した。
その時、一陣のそよ風が吹き抜け、地面の落ち葉を巻き上げた。まるでその蛇の魂が逃げ出そうとしているかのようだった。
「よし、試してみよう。」デレオは深呼吸をした。
「待って!焦らないで。」
チェラーレが突然手を伸ばしてデレオを止め、その表情には懸念が走った。
「どうしたんだ?」彼は動きを止め、振り返って彼女を見た。
「この蛇をどこに封印するつもり?もっと良い装備を選ばないの?」
彼女は近づき、デレオが身に着けている防具をじっくりと観察した。




