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当ててみて、私の箱の中に何が入っていると思う?〜俺の冒險用ミミックだ!  作者: 上部乱
第四部——沼の主

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第93話 巨大ムツゴロウ


この地域は

まさにその名の通りで、


地面は分厚い苔と

奇妙な水生植物に覆われ、


空気中には

湿った霧が漂い、


足元の泥からは

常に「ゴボゴボ」という音が

聞こえてくる。


デレオは

昼間に手に入れた


猪の毛皮と骨肉を利用して

皆のために


防水の長靴を作り、


この沼地を踏み歩く際、


足元が乾いて

快適でいられるようにした。


「ところで、


僕たちの誰かに

索敵スキルを持っている者は

いるのかい?」


デレオは

手元の装備をチェックしながら、


顔を上げて

周囲を見渡し、


環境の異常を感知しようと

試みた。


「私は

アンデッドと悪魔の気配を

感知できます。」


アビスウズは

静かに目を閉じた。


「悪魔はともかく、


アンデッドは

遠慮しておくよ。」


デレオは

首を振った。


「スピリッツや

エネルギー体であれば、

私に可能です。」


シミリスは

優しく微笑み、


胸元に手を

軽く当てた。


掌から

淡い銀白色の光波が


柔和に広がり、


外側へと

拡散していく。


「私は

生きた人間なら

見つけられるけど、


魔法じゃなくて

追跡技術に頼るんだ。」


チェラーレは

左右を見回す。


「こうなったら、

これを取り出すしかないか……」


デレオは

仕方なく背中のバックパックから、


あの黄色いうるさいな

雄鶏を取り出した。


言い終わらないうちに、


カシアとアペスが

ほとんど同時に


彼に飛びかかり、


大敵に直面したかのように

慌てた表情を見せた。


「待って、

まだダメ!」


彼女たちは

声を揃えて叫び、


カシアに至っては、


その雄鶏が

突然大きな鳴き声を上げて


周囲を驚かせないよう、


手を伸ばして

奪い取った。


しばらくの沈黙の後、


皆は

思わず笑い出した。


「散歩だと思って

楽しもう!」


デレオは

軽い口調で言った。


「今の僕たちのパーティの実力は

かなり強い。


何も心配することはないよ。」


デレオが、


先ほど倒したシオマネキを

調べに行き、


巨大シオマネキの殻を

剥がし始めた直後、


遠くの泥の干潟が

突然大きく波打った。


一匹の

巨大なムツゴロウが、


まるで装甲戦車のように

水面を突き破って突進し、


水しぶきを上げた。


「どうやら、


僕たちの到来で

湿地全体の生き物を


驚かせてしまったようだね」


とチェラーレは

周囲を観察しながら言った。


「連続戦闘の準備をしろ。」


「えーっ!


散歩って言ったじゃない!」


カシアは慌てて

ウクレレを取り出し、


指先が

弦の上で跳ねる。


彼女は低い声で詠唱し、


一隊の音楽のスピリッツを

空中に呼び出して

旋回させた。


「これこそ、


君が望んだ

戦いの場じゃないか!」


アペスは

両手を握りしめ、


飛び上がって

回し蹴りを繰り出し、


その魚のエラに

命中させた。


ムツゴロウは

痛みに身をよじって


ひっくり返り、


頬を膨らませて

水柱を噴き出した。


水柱は

鋭い矢のように、


皆の足元を

掃引する。


「製盾!」


危機の瞬間、


デレオは急いで

手元の蟹の殻で


盾を作り出した。


水しぶきが

盾を叩き、


鈍い音が響き、


周囲の泥水が

飛び散った。


やはり、


水棲生物の素材を

利用して作った防具は、


最初から

水耐性が


備わっているようだ。


他の種類の盾であれば、


この水柱で

打ち抜かれていたかもしれない。


水柱が止むと、


デレオは

慎重に盾を外し、


ムツゴロウの左目から


鮮やかな赤い血が

滲んでいるのを発見した。


同時に、


チェラーレは

皆の死角に


静かに姿を消し、


微かな足跡だけが

残された。


この時、


アビスウズは

練り上げていた呪文を


唱え終えた。


「脱水呪詛。」


たちまち、


ムツゴロウの皮膚は

ひび割れ始め、


全身が乾燥して


泥の中で

狂ったように


転げ回った。


アレカも

負けじと声を上げた。


「脱水呪詛を

もう一発!」


泥の干潟の上で、


ムツゴロウの

哀鳴が止まらない。


シミリスは

手のひらを


心臓の上に重ね、


銀白色の光波が

閃いた。


「燃焼の印記、


『巨大ムツゴロウ』という名の敵を

燃やしなさい。」


彼女が

言い終わるや否や、


大潮招の湿地帯の周囲が

一瞬にして


炎に包まれ、


熱波が

押し寄せた。


彼女が放ったのは、


ただの炎の魔法ではなく、


真名師のスキルで

名前そのものに


攻撃を加えたのだ。


彼らを中心として、


半径1キロメートル以内の

全ての巨大ムツゴロウは


逃れる術がなく、


魚の鱗に

火が付き、


泥の干潟の上は


火の光が瞬き、


煙が立ち込めた。


「これは


うるさいな雄鶏では

できないことだな!」


デレオは

思わず感嘆した。


数十匹の

巨大ムツゴロウが


烈火と泥の中で

狂乱し


転げ回る光景は、


壮観であると同時に、


人々の心を

驚かせた。


付録


アレカ——びっくり箱の全スキル


初期スキル:

恐怖のオーラ、低位電撃魔法


Lv2: 威嚇

Lv3: ピコピコハンマー

Lv5: 呪い反射

Lv7: バネ拳

Lv11: 精神呪詛

Lv13: 暗器

Lv17: 呪詛吸収

Lv19: スモーク

Lv23: 肉体呪詛

Lv29: 指向性マイン

Lv31: 呪詛強化

Lv37: キャノン

Lv41: 運命呪詛

Lv43: キティソードダンス

Lv47: 複合呪詛

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