表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/22

第三話 終

 また鷹宮がNSL学校の男子生徒の捕獲に失敗したらしい。

 しかも、以前と同じくNSL学校付近の川で敵NSLと交戦し、敗れてたとのこと。加えて鷹宮はこの前の帰還時以上に機嫌が悪く、かなり荒れていた。

 頭首室でモリスからそう報告を受け、蒼一はただならぬ事態の急変を感じた。


「そうか、またしても鷹宮が……」


 鷹宮は組織の中で第三位の実力を誇る強者だ。この前は初の出撃ということもあり、一度ならば油断や何かの間違いで敗れることもあるだろうと、軽く捉えていたが、二度も返り討ちにあったとなれば看過してはおけない。

 さすがに懸念を抱き、蒼一は覇気のない表情を神妙な色に染めた。


 モリスは報告を続ける。

「はい。機体には水に濡れた以外に目立った外傷はありませんでしたが」

「よほどの手練れが敵にいるということか」

「そのようです」

「しかし妙だな。諜報員からは今の学校にいるのはせいぜいがレベル3だと報告を受けていたが?」

「隠れた実力者がいた、ということでしょうか」

「ふむ……さすがに見過ごしてはおけないな」


 蒼一はアゴに手を置き、思考する。

 鷹宮で敵わないなら、第二位の実力者であるモリスならどうか? ――いや、ここはより確実に、トップの実力者である自分が仕留めるべきだろう。その方が事は早く済む。

 蒼一はそう決断し、意思を伝える。

「わかった。次は私が出よう」

「蒼一様自らが、ですか?」

「ああ、危惧すべき問題は確実に排除しておく必要がある。しかし私も忙しい身だ。出撃の日時は追って知らせよう。私の特機を準備しておけ」

「はっ」


 モリスは短く了解を告げ、頭首室を後にする。

 蒼一は「ふん」と鼻を鳴らす。

 どの程度の手練れか知らぬが、レベル5の自分の敵ではない。

 まったく、つまらないことに懸念を抱いたものだと、蒼一は落ち着きを取り戻し、また電子書類に目を通す作業に直った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ